【競馬・ボート・競輪】[競馬]逆輸入ジョッキー藤井勘一郎 6度目でJRA騎手試験合格2019年2月13日 紙面から JRAは12日、2019年度の新規騎手免許試験の合格者を発表し、海外で騎乗経験豊富な藤井勘一郎騎手(35)=奈良、JRAの岩田康誠騎手の次男、岩田望来(18)=兵庫、小林淳一元騎手の次男、小林凌大(17)=茨城、斎藤誠調教師の長男、斎藤新(18)=同=ら8人が合格した。藤井騎手は2006年にオーストラリアで騎手免許を取得し、シンガポール、マレーシア、韓国、日本の地方競馬などで騎乗している。JRAでは6度目の受験で吉報が届いた。 その他の合格者は次の通り。大塚海渡(18)=茨城、菅原明良(17)=千葉、亀田温心(18)=京都、団野大成(18)=滋賀。 史上2人目のJRA“逆輸入”ジョッキーが誕生した。午前10時、掲示板に張り出された紙には、7人の競馬学校生とともに、オーストラリアを主戦場にしてきた藤井勘一郎の名前があった。 「長かったな、というのと、自分にチャンスを与えてくだったJRAの方々、家族やサポートしてくれた関係者に感謝したいです」。6度目の受験で、晴れて横山賀一元騎手以来、2例目となる海外デビューの日本人騎手に届いた吉報。栗東トレセンで合格を確認した藤井は、満面の笑みで率直な感想を漏らした。 もともと中学3年の時にJRAのジョッキーを志したが、体重が落ちずに受験を断念。オーストラリアで騎手となり、その後は海外及び、地方競馬で腕を磨いてきた。JRAの成績は1戦のみだが、16年のコリアCをクリソライトで、18年のコリアスプリントをモーニンで勝利とJRA所属馬で結果を残している。 「JRAに入ることが一つの目標でしたが、そこがゴールではない。自分をアピールしていきたい」と決意を新たにした藤井。栗東を拠点に、まずはJRAでの初勝利を目指す。 (黒柳勝博)
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