元祖甲子園アイドルの日本ハム・荒木大輔2軍監督(54)が12日、国頭キャンプの練習後、中日・松坂がファンに右腕を引かれて負傷したアクシデントについて言及した。
「右肩は爆弾を抱えている箇所だろ? 大事に至らないといいけど…」と、西武の投手コーチ時代に指導した平成の怪物を心配した。そんな荒木監督は『大ちゃんブーム』を巻き起こした現役時代、「腕や襟首を後ろから引っ張られたりして、痛い思いをしたことは何度もある」と振り返った。
そんな実体験も踏まえて「こちらもファンにサービスしたい気持ちはあるが、勝手なファンがいるのも事実。わきまえてくれるファンと区別できない以上、球団にある程度距離を取ってもらうことも必要。それに節度を持ってほしいとお願いするしかない」と、ファンに呼び掛けていた。
昨夏の甲子園を沸かせた吉田輝(金足農)は「高校時代を含め、腕を引っ張られたり怖い思いをしたことはない」と言うが、既にサイン入りユニホームや色紙が、ネットオークションで高値で出品されている。大注目の人気者だけに、松坂の残念なアクシデントは決して人ごとではない。 (竹村和佳子)