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萬平さんは麺を縮れ麺にしてみようと考えました。
(萬平)金型に入れた時麺と麺の間に隙間が出来て油の熱が通りやすくなるはずです。
結果は大成功!
(真一)うまいよ これは!
(福子)うん 今までで一番おいしいです。
うん 確かに。
これで 本当の本当に 完成ですね!
いや…。えっ。
もう一度 生地から作り直す。
生地から!?
うん 分かりました。
♪「丸まってる背中に もらい泣き」
♪「恥じだって一緒に」
♪「あなたとならトゥラッタッタ♪」
♪「飛行機雲ぼんやり眺む」
♪「心ここに在らず」
♪「年間トータル もししたら」
♪「付き合うあたしすごい?」
♪「とぼけてる眉毛に もらい笑い」
♪「照れだってなんだって」
♪「あなたとならトゥラッタッタ♪」
♪「頑固で面倒で 腹も立つけど」
♪「あなたの情熱は」
♪「あたしの誇りで自慢で覚悟なの」
♪「もらい泣き もらい笑い もらい怒り」
♪「もらいっ恥じ どんと来い!」
♪「晴天も曇天も霹靂も」
♪「さあ あなたとトゥラッタッタ♪」
萬平さんは 油で揚げて戻した時に一番おいしくなる麺を作ろうと生地から改めて研究し始
めました。
まず 練り水に含まれる鹹水と食塩の量の割合を変えてみました。
試食するのは 福ちゃんの役目です。
んっ… うん おいしくなりました。
麺の太さも いろいろ変えてみました。
もう少し細い方がええと思います。
それから 麺の蒸し時間。
んっ! コシが違う!
スープエキスの濃さ。
もう少し薄めがええような…。
麺を乾燥させるための陰干しの時間。
はい おいしいです。
ああ。 ということはだ小麦粉に 卵の殻の粉末とビタミンを加えて練り水に 隠し味としてご
ま油を加える。
はい。麺の太さは 1ミリ 長さは 20センチ。
1食当たりの本数は あれ…。180から200本。
蒸し時間は 7分。陰干しで水分量を45%まで落として160度の油で2分間揚げるのが最
適ということだな。
そうです。ああ よし。
ということは 完成?
じゃない。ない。 はい。
大丈夫です。 私は いくらでも食べますよ。
(吉乃)あと1か月。
(森本)えっ?(岡)何が?
タカ姉ちゃんの予定日です。
ああ もうすぐ産まれるんやな 赤ちゃん。楽しみやな。
(アキラ)「楽しみやな」やないやろ。映画行くんちゃうんか 映画。
(しのぶ)何か月も おんなじこと繰り返してるわ あの3人。
私は 男の子でも 女の子でもどっちでもええ。
(岡)せやな。 どっちでもええなあ。どうでもええわ。
でも 吉乃ちゃんそろそろ行かへんか。
また間に合わんようになってしまうで。
それまでに出来るかな萬平おじちゃんのラーメン。
えっ?せやから 赤ちゃんが産まれるまでに。
それは難しいんとちゃうか。
この前の高野豆腐作戦も大失敗やったからなあ。
せやかて 茂さんが言うてました。
あれから萬平おじちゃんのラーメンは大進歩したって。
ああ そうなん。でも 吉乃ちゃん もう時間が…。
今日も あかんわ。
見てくれは武骨なくせに強引さが足らんねや。
少しは 僕を見習えっちゅうに。
あんたは私に口説き落とされたんやないの。
はい そうでございます。
萬平さんの研究は続いていました。
ラーメンが おいしくなるための一番いい油は何か。
菜種油 大豆油オリーブ油 トウモロコシ油…。
いろいろ試した結果…。
(鶏の鳴き声)
んっ…。
これです。
うん。 ラードと ごま油か。
これが 一番おいしい。
しかも ラードは 酸化しにくいから長期保存に適している。
萬平さん。
出来ましたね。
出来た。
福子。
ハハハハハハハハ!
出来たぞ! ハハハハハハハハ!
はいっ。やった!
あ~ ついに 出来た! ハハハ!
うまい! 痛っ!
萬平さん。痛いけど大丈夫だ。
万歳! 万歳!
(神部)おお…。うわ~。
(克子)これがラーメン?はい。
(鈴)縮れた 茶色のグチャグチャの塊やないの。
(忠彦)確かに…。(タカ)でも これに お湯をかけたら…。
ラーメンになるん?
(アキラ)ええっ ほんまか!萬平さんの新発明です。
(世良)あかん。 見ただけで分かる。
(敏子)おいしそうには…。見えんな。
(ため息)屋台のラーメンとは全然違う。
中華料理屋のラーメンとも違うな。
ええんです それで。
このラーメンに課した条件は5つ。
一つ 美味しいこと。
一つ 便利なこと。
一つ 常温で保存がきくこと。
一つ 安いこと。
一つ 安全なこと。
タカが食べてもいいの?おなかに赤ちゃんがいるのよ。
ですから 安全であることが条件の一つです。
このラーメンには悪いものは 一切 入っておりません。
せやけど 萬平さんは今日 もう一つの条件を加えました。
(世良)もう一つ?
ここにいる全員が そして克子姉ちゃんちにいる家族全員がおいしいと言うてくれること。
そうやなかったら また一から やり直し。
はい! どうぞ 食べてみて下さい。
さあ 食べて下さい。
(神部)頂きます。頂きます。うわ~。
あ~ ええ匂い。
じゃあ 頂きます。(岡)頂きます。(敏子)頂きます。
縮れ麺か。
んっ!うん!
うん! おいしい!
でしょ!ほんまかいな。
デリーシャスや。ほんまに おいしいわ。
お湯をかけただけでこんなに おいしいもんが出来るやなんて。信じられへん。
こんなものが今までに世の中にあったか?
あるわけないですよ。ありがとう。
世良さんも食べて下さい。
お義母さんは いかがですか。
こんな煎餅みたいなもんに…。
湯 かけただけで…。
萬平さん。
はい。
これは…。
ほんまに…おいしい!うますぎる!
でしょう!(克子)もう おいしいんやったらもったいぶらんといてよ。ありがとうございます!
(鈴)いつ飽きるかと思て食べてたけど全然 飽きないわ。
ありがとうございます お義母さん!
お義母さん!
℡あっ 福子からだ。
僕が出ます。
はあ…。
もしもし。℡福子です。
みんな おいしいって。今 2杯目を食べてます。
そうか… こっちも みんながうまいと言ってくれた!
そしたら 萬平さん…。
ああ。 今度こそ… 完成だ。
完成だ!
そうですね。 よかった!
℡うわあ~!
うわあ~!
ハハッ!
ついに 完成したぞ~! ハハハ~!
℡完成だ~!
萬平さんが 庭で叫んでるわ。
萬平さんのラーメン 完成や!
万歳!(一同)万歳!
万歳!(一同)万歳! 万歳! 万歳!万歳! 万歳!
萬平さん!やった~!
(一同)万歳! 万歳! 万歳! 万歳!万歳! 万歳! 万歳!
やった~!
(一同)万歳! 万歳! 万歳!
(源 幸)頂きます。
どう? 源。
(源)おいしい!幸は?
(幸)すごく おいしいよ お父さん。あ~。
おお そうか。 ハハハハハ。
ほんまに よかったですね 萬平さん。ああ。
あとは…。えっ まだ?
名前だよ。 このラーメンにどんな名前を付けるか。
ああ 名前。うん。
このラーメンを食べた人たちがみんな幸せになるようなそんな名前がいいなあ。
(幸)何やろう…。う~ん…。
まんぷくラーメン。
ん?
まんぷくラーメンとか どうですか。
おいしいラーメン食べて満腹になればみんな幸せになります。
まんぷくラーメンか。
あとは…。
あっ! 萬平と福子でまんぷくラーメン!
えっ!ああ!あ~!
そうや!まんぷくラーメンや!
ええこと言うた 源!
そしたら もうまんぷくラーメンしかないな。
よし 決定だ。 ハハハハハ!
まんぷくラーメン 頂きま~す!頂きま~す!
ああ… まん…ぷく ラーメン。
ハハッ。
(真一)こんばんは。あれ?
おお。真一さん。
忠彦君からラーメンが完成したって聞いてね。
うまいよ 萬平君。
ありがとうございます。
すごいものを作ったな 福ちゃん。
ありがとうございます。
どうしたんですか。
真一さん? ん?