デジハリ朝学
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2015.10.16
LIG PR
#19
働き方インタビュー(経営者編)

「人生のギャンブルに勝ちたい」美容通販No.1をWeb広告で勝ち取りにいく | メディアハーツ【前編】

小田直美
(編集部注*2015年7月14日に公開されたインタビュー記事を再編集したものです。)

女性の美しさをサポートする美容商品のECサイト『FABIUS(ファビウス)』。運営会社である株式会社メディアハーツは、“ITと美容の融合”というテーマを掲げ、広告運用の内製化や自社での商品開発により、飛躍的な事業成長を遂げました。

そして、同社で代表取締役を務める三崎優太氏は、会社を大きく成長させるためにも“勝つ”ことへの強い執着心を包み隠さず表に出します。では、この強気の経営スタイルはどのようにして築かれていったのでしょうか。今後の展望とともにお話を伺いました。

5f0f4c174de81d9fe9730ba7507da608 人物紹介:三崎 優太氏
高校時代に「稼がなくてはならない」という使命感にかられ、インターネットビジネスに着手。その後、札幌のマンションでメディアハーツを創業し、現在に至る。

「このままじゃ社会に出られないかもしれない」落ちこぼればっかりで、とにかく金を稼ごうと

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現在のメディアハーツの前身となる会社は、三崎氏が高校を卒業すると同時に創業したそうです。その理由についてお尋ねすると、三崎氏は当時の原体験を語ります。

三崎
高校生のころは北海道の学校に通っていました。でも、自分の都合で高校を退学して、その後すぐに通信制の高校に入学したんです。

その通信高校にいた生徒たちは、僕と同じような落ちこぼれの集団。最初は居心地がよかったんですが、次第にこのままじゃ社会に出られないかもしれないと危機感を抱くようになりました。僕も周りも「この先、どうするんだろう」みたいな状況だったんです。

将来に対する不安から生まれた感情は「とにかくお金を稼がなければならない」という焦りだったそうです。そして、さまざまなアルバイトを経験する中で出会ったのが、モバイルサイトのアフィリエイトでした。

三崎
2007年ごろってmixiや前略プロフィールが全盛期だったので、携帯のアフィリエイト広告をやっている人が多くて。

ネットに繋いで、つくって、登録してっていう作業は自動化しちゃえばすごく簡単に済んだので、なんとなくはじめてみたんです。そしたら月に数百万ぐらい稼げたんですよ。

そして、アフィリエイトが軌道に乗ったことにより、札幌でメディアハーツが生まれます。

三崎
ある日、東京にある広告代理店から「上京して子会社にならないか」と話がきたこともあって。でも、だったら自分で事業をやろうと決めて、札幌でメディアハーツをつくりました。

「稼ぐことは自立することに繋がる」周りに同じような世代の友達がいなかったし、起業仲間もいなかった

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SNS発展の大波に乗るように、メディアハーツのアフィリエイト事業は右肩上がりで伸びていきました。しかし、三崎氏の気持ちは事業の成長から少しずつ離れていってしまったそうです。

三崎
大手携帯キャリアが運営する月額課金制サイト向けにアフィリエイト広告がたくさんあった時代だったので、それを70本くらい量産するっていうビジネスモデルでやっていました。20歳ぐらいのころで、社員も10名はいたんです。

でも、その後3年間は会社を休眠みたいな感じにしたんですよ。事業をあんまり稼働させなかったというか。

ビジネス的には順調に事業を拡大することに成功していましたが、一方で「経営に対して孤独を感じていた」と語る三崎氏。

三崎
18歳から社長みたいなことをやっているので、周りに同じような世代の友達がいなかったし、起業仲間もいなかったんです。20代前半で起業してる人ってあまりいなくて。

それに、周りの大人は変なことばっかり言うし「もう、嫌だ」ってうんざりしたんです。そのことを全部ひっくるめて、すごく孤独感を感じていたし、しかも疲れてしまって。

このような経緯から3年間の事業停止を決意した三崎氏ですが、当時を振り返ると「あのとき、もっとがんばっていればよかった」と後悔の念が残ると話します。

三崎
あのとき休まないで事業を伸ばしていたら、時代背景も影響して会社がもっと大きくなったんじゃないかなと思うことがあります。ちゃんとしているというか、夢がある人とか、そういう人たちが周囲にいなかったのもあるけど、当時の僕は視野が狭かった。

今は当時とは逆で、死ぬほどお金を稼ぎたいです。稼ぐことは自立することに繋がるし、おもしろいものを多く手に入れることができるので。

学生時代から様々な経験を通してビジネスを見据えてきた三崎氏。そこで最もつらかった経験についてお尋ねすると、意外にも「特にないです」と答えます。

三崎
いっぱいショックなことがありました。もうありすぎて「一番ショックだったことって何?」って聞かれても決められないんですけど。

でも、失敗したような気もしますけど、結果的には失敗してないんです。だから、失敗談とかないです。全部、失敗じゃないです。うまくいくまでやり続けるみたいな感じなんで。
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