豊洲市場で天井崩落 基準130倍超ベンゼン検出に続く大惨事
■「都にも責任」
この都の対応に対し、「その言い分はおかしい」と言うのは建築エコノミストの森山高至氏だ。
「フォークのツメを下げたまま走行すると、人や障害物に衝突する危険があります。ですから、市場のみならず一般的な工事現場でも、荷物を積んでいないのであれば、ツメを高く上げた状態で走るのが常識。天井が高かった築地時代からフォークを使っている業者であれば、ツメを下げて走る危険性を意識しているでしょう。連絡通路を高く設計することができなかった都にも責任はあると思います」
「築地を守り、豊洲を生かす」――は、2017年の都議選直前に小池都知事が言ったスローガンだが、少なくとも今のところ豊洲を「生かす」ことはできていない。むしろ、すでに「瀕死」状態に近いと言っていい。いい加減、すべての責任をきちんと取らせるべきだ。