比較的値動きが穏やかなアジア市場
東京と香港・シンガポールには1時間の時差がありますが、いずれも同じアジア市場という位置づけで捉えられています。
ニューヨーク市場の値動きに比べて、アジア市場は値動きが小さいことで知られています。値動きが小さいということは、ボックス相場になりやすいということを意味します。
このため、アジア市場の時間帯でトレンドを追うトレード方法は難しいかもしれません。ボックス相場を狙って小さな利益をコツコツと積み上げるトレード方法が活躍する場面が多くなるでしょう。
小さな利益をコツコツと積み上げる場合も、ストップロスの設定を怠らないように気を付けましょう。
アジア主要国の経済指標発表等に注意
値動きが穏やかとは言え、アジア市場でも、経済指標発表に伴って値動きが大きくなることがあります。
例えば、オーストラリアで政策金利や失業率等の発表があると、今までの穏やかだった相場が一変することがあります。
また、中国が政策を変更したり何らかの発表をしたりすると、その影響を受けてオーストラリアドルが大きく動くこともあります。
さらには、日銀が政策変更を打ち出たときも、為替レートが大きく動いたという実績があります。
このため、主要国での経済指標等の発表時刻を事前に確認してトレードしましょう。
次のページは、アジア時間と流れが変わる「ロンドン市場」についてです。