SCP-1306-JP
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SCP-1306-JP-1

アイテム番号: SCP-1306-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 新たなSCP-1306-JP並びにSCP-1306-JP-1の発生が確認された場合、それらはフィールドエージェントにより回収が行われ、各所サイトによって別々の低脅威度物品保管ロッカーによって収容されます。SCP-1306-JP-1のみ、カメラによる監視が義務付けられています。SCP-1306-JP、並びにSCP-1306-JP-1は同一の空間に収容されるべきではなく、また、複数個体のSCP-1306-JP-1も同一の空間において収容するべきではありません。また、SCP-1306-JP-2が発見された場合、速やかに手順1306-JPを実施してください。

説明: SCP-1306-JPは日本全土の空域に不規則に出現する、アルミ合金製の玩具です。衝撃に対して非常に強い耐性を有しており、これらの個体の形態は様々です。ロケットや船、ジェット機等を模している物が現在までに発見されています。

SCP-1306-JPの出現の瞬間を観測する試みは現在までに成功していませんが、当該オブジェクトを認識した対象からのインタビューより、「突然空から落下してきた」「大気圏内において、小型の船が落下してくる様子を観測した」との主張がなされています。得られた情報から、SCP-1306-JPの由来は大気圏より外側の宇宙空間に存在しているのではないかと推測がなされています。

SCP-1306-JP-1は、SCP-1306-JPの内部に存在している、現存する動物の種を模した陶器です。これらに使用されている粘土の材質は様々であり、地球上では未発見の物も含まれています。SCP-1306-JP-1は大抵の場合、発見時はSCP-1306-JPの内部で破壊された形態で発見されますが、30分~2時間程度の時間をかけ、未知のプロセスを経て自己修復します。SCP-1306-JP-1は意思を持たず、一切の動作を行う事はありません。SCP-1306-JP-1は各種が明確な意思を持ち、一定の社会性を保持しているかのような振る舞いを見せます。詳しくは事案1306-JPを参照してください。

事案1306-JP: 2018/2/9、サイト-8167の低脅威度物品保管ロッカーによって収容が行われていた複数のSCP-1306-JP-1による収容違反が発生しました。この事案を受け、現在の特別収容プロトコルへの再定義が行われました。以下はその一連の流れを撮影したカメラによる映像のタイムラインです。
 

サイト-8176、1階層、低脅威度物品保管ロッカー周辺

10:07:56 サヤマ研究員が点検のため、20個体のSCP-1306-JP-1が保管された低脅威度物品保管ロッカーを開放する。

10:08:38 全てのSCP-1306-JP-1が飛行する、地面を走る、同個体を運ぶ等の動きを見せながら低脅威度物品保管ロッカーから脱走する。その際、1個体のSCP-1306-JPがサヤマ研究員から点検用の全ての低脅威度物品保管ロッカーの鍵を奪取する。

10:09:00 廊下を走行中、鍵を持つ1個体が転び、鍵を投げだす。それを拾おうとした数個体が同じように転げる。最終的に熊型のSCP-1306-JP-1が鍵を回収し、廊下を再び移動し始める。

10:10:26 別階層に存在し、残り20個体が保管されている低脅威度物品保管ロッカーまで到達。同個体が保管されているロッカーを解錠し、20個体と合流。40個体となったSCP-1306-JP-1が再び移動を開始する。

10:11:21 一部SCP-1306-JP-1が廊下で停止する。それに対し、移動中であった別個体らが近づき、なおも動く様子のないSCP-1306-JP-1を担ぎあげ移動を再開する。

10:12:34 廊下を移動し、SCP-1306-JPが保管されているロッカーへ到達。解錠し、船型のSCP-1306-JPをロッカーから取り出す。

10:13:55 SCP-1306-JP内部に全ての個体が殺到。その際、3個体のSCP-1306-JPが落下の衝撃により破壊される。

10:14:27 通報を受けた機動部隊がSCP-1306-JP-1が存在している室内へ突入。SCP-1306-JP-1は一切の動作を停止する。

10:15:30 部屋の入口に2名、内部に3名を配備した上で、オカザワ隊員がSCP-1306-JP-1のうち、鶏型をした物に接触する。

10:15:56 接触された鶏型のSCP-1306-JP-1がオカザワ隊員に対して突進する。それに呼応し、それぞれのSCP-1306-JP-1個体が部屋の内部、並びに入口に配備されていた機動部隊に対して突進を開始する。

10:16:16 全てのSCP-1306-JP個体が突進の衝撃により破壊され、鎮圧が完了する。自己修復したSCP-1306-JP-1から回収が行われ、それぞれ同サイトの低脅威度物品保管ロッカーに再収容された。

 
補遺: 2018/3/17、東京都郊外に落下したSCP-1306-JP内部から、焼かれる前の状態であるSCP-1306-JP-1が発見されました(以下、SCP-1306-JP-2として定義。回収されたのは4個体)。後の調査により、このSCP-1306-JPは落下への耐性に加え、断熱性も有していた事が判明しています。フィールドエージェントによるサイト-8198への輸送作戦の完了後、研究室への移送中、突如、SCP-1306-JP-2はその形態を変化させました。その身体に使用されていたと推測される粘土量に関わらず、SCP-1306-JP-2は等身大のオオカミ等の猛獣に形態を変化させました。しかしながら、それらの攻撃動作は機動部隊に対して軽微な損傷を与えるのみでした。その後、SCP-1306-JP-2は機動部隊によって捕獲後、全個体が同サイト内の異常実体収容セルに誘導、収容がなされました。今後、SCP-1306-JP-2が発見された場合、研究用の個体のみをそのままの形態で収容し、それ以外の個体はサイト内の焼却炉にてSCP-1306-JP-1に変容させ (一連の流れを手順1306-JPと定義します。)収容してください。

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