SCP財団

　
　
　
インタビュー記録 1255-JP:

対象: ミスター・チャーリー

インタビュアー: 犬山研究員、猫里研究員補佐

<録音開始, 20██/██/██>

犬山研究員: 率直に尋ねる。SCP-1255-JPはなんだ？

ミスター・チャーリー: SCP-1255-JPは気弱な女の幽霊さ。幽霊の癖に噛みつくと痛がるけどな。

犬山研究員: なるほど、動物か。どんな外見をしている？

ミスター・チャーリー: そうだな。顔がまるまる隠れちまうくらいに長い黒髪に、黒っぽい服とスカートを着用している。ただ、手はあるんだが足はなかったな。典型的な幽霊だ。

犬山研究員: もじゃもじゃで毛深い、か。なんでお前はあれを認識できる？

ミスター・チャーリー: 知らないな。どうもお前らには見えていないみたいだが、俺としてはそっちの方が不思議だ。しかし、幽霊というのはそういうもんじゃないか？

犬山研究員: [4秒間の沈黙]猫里研究員補佐。こいつは本当の事を言っているのか？ 頭が痛くなってきた。

猫里研究員補佐: ええ、おそらくは。

犬山研究員: [ため息]わかった。続けよう。

ミスター・チャーリー: おいおい大丈夫かよ。頭痛を訴えたいのはこっちの方だというのに。

犬山研究員: なら、あいつは何でここにいるか、お前の考えを聞かせてくれ。

ミスター・チャーリー: 元々は違う場所にいたんだろうが、大方エイトが追っかけまわしてあいつからここに入ってきたんだろう。エイトは女のケツを追いかけるのが大好きだからな。

犬山研究員: [ため息]インタビューを終了する。[意図的にマイクから遠ざかる]やってられるかこんなインタビュー！！[机を蹴り飛ばす音]

猫里研究員補佐: 落ち着いてください犬山研究員。

ミスター・チャーリー: そいつの言う通りだ。あんまり短気を起こすなって。まぁ怒る理由は分からないでもないが。わかったわかった、今日は一緒に美味いもんでも食いに行こう。肉とかはどうだ？

<録音終了>

終了報告書: 当該インタビューはクロウ・アルゴリズムを用いての実験的な試みでした。しかしながら、得られた証言は重要度が低いと判断され、O5によって報告書から削除されています。

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
……復元を続けています。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
……1件の画像データが発見されました。表示します。
　
　
　
　
　

SCP-1255-JPを撮影したと推測される写真。

　
当該画像データは参照性が低いとして、O5の指示により報告書より削除されています。
　

報告書の閲覧を終了します。お疲れ様でした。ミスター・チャーリー様。