美　人　薄　命

おれのように浮き沈みの激しい人生な人間は
これまたその節目によって
恋愛への見方が違うんだよな


独り身のときは
恋愛なんて必要ないっていつも思ってた

恋愛がエネルギーとなり
自分が行うことのさまざまなことへの活力となるなんて
まったくもって信じてないタイプなので


いやだが案外そうでもないのかもしれない

そう思うことは恋愛の渦中にあるとき

恋愛してるときってなんでもやれる気がするんだよなー
漠然としてる将来のビジョンが
相手が居ることによってクリアになったり

『結局は自分』
って言ったって、
恋愛してると必ず相手のことを考えるから
自分ひとりの身でないことを無意識に知ってるんだよね

だからあれがやりたいこれがやりたいって
今まで思わなかったことにも手をつけてみたり
試行錯誤する

ああこれが恋愛をしたときのエネルギーなのかと
いい年こいてきたら感じるわけです


ただ、この手のトークって
『結果論』
でしか答えを出せないと思う

恋愛なんてうまくいかないことのほうが多いんだから、
破綻して、逆に悪いほうに転がってる人だって一杯居る

そういう経験をした人にとって、
『恋愛は人生で何番目に大事ですか？』
って聞いて、どういう答えが返ってくるかなんて想像に容易い
まぁそれでも
恋はいいものだ
って言える人もたくさんいるとおもうけど

おれは恋愛によって
自分が腑抜けたり
明るい気持ちになったり
もやもやしたり
何も手につかなくて仕事が疎かになったり
新しいことにチャレンジしてみようとして
失敗したり、ちょっと成功したり・・
いろんなことを経験させてもらったし。
でもだからといってそれが全てじゃない


ただ
将来今出逢った愛する人と幸せな家庭を築いていて
老夫婦になったころには孫もいて
暖かい陽射しの元、
ベランダで猫と昼寝しながら
『ばーさんや、お茶いれてくれんかのぅ』
といって
『はいはい』
と、お茶を入れてくれ、
何を言わずともおれの好きなお菓子を添えてだしてくれる・・
そんな幸せな日常を得ていたとしたら・・
きっと声を大にして

『おまえら、ちゃんと恋愛して
　恋愛を大事にして生きろよ』

って言いたいだろうなとおもう

きっといまこうして打ってるんだからおれはそれを望んでいるはずだ。
恋愛至上主義なのかもしれないなｗ


なければないで構わないとさえ思えるのに不思議なもので
恋愛してるとなければないで構わないとなんて思えないものだ

暮らしていく上での経済面や個人の社会性を考えるから、
とかく仕事と天秤をかけられる恋愛だが、

恋愛＝愛する人ととらえるなら、天秤になんてかけられるだろうか

そういう見方をするなら
何を差し置いても恋愛を一番にとらねばならない

恋愛は多彩なキッカケをくれる
非常に高いギャンブル性を含んでいる気がする

おれはそのギャンブルに勝って
将来に過去を愛する人と賞賛したい

そういう意味も含めて

今回は、現時点は

『恋愛を第一位』

といっておこう