誠一郎 準決でパワー爆発だ! 九州王国再興へ
2予に出走した九州勢6人は誰も3着までに入れなかった。勝ち残ったのは、準決権利のスタールビー賞を走った中川誠一郎だけとなった。
中川は、スタールビー賞で7着だった。8番手待機から捲り追い込みを狙ったが、アクシデントに泣いた。先捲りの三谷竜生が、逃げた太田竜馬マークの小倉竜二と終3半で接触。三谷の4番手を固めて巻き込まれた椎木尾拓哉とともに、落車棄権となった。中川は大きく外に避けただけで、勝負に参加できなかった。レース後は、「(太田と三谷が)もう少し踏み合ってくれるかなと思っていた。バックで緩んだので2歩くらい踏み込んだが、そこで『ガシャン!』。バックを踏んで、レースが終わりました」と消化不良。「あのまま行っていればどれくらい伸びたのか、試したかったですね」と調子を測る意味でも全力を発揮したかったようだが、それは準決までお預け。優勝した2016年5月のダービー以来となるG1決勝へ、ため込んだパワーを爆発させる。
地元の大塚は、2予の6Rで7着敗退した。「ここを目標にやってきたが、数字が実力ですから…」と結果を受け入れた。ただ「負けても地元戦。気合の入れ方は変わらない。残り2走、ベストを尽くします」ときっぱり。唯一の地元選手として全力疾走を続ける。
=2019/02/10付 西日本スポーツ=