ボクシングの前IBFスーパーバンタム級王者で、現在同級3位の岩佐亮佑(29)=セレス=が10日、米カリフォルニア州ロサンゼルスで16日(日本時間17日)に行われる同級挑戦者決定戦出場のため、成田空港から渡米した。
昨年8月、現王者のドヘニー(アイルランド)に敗れて以来の再起戦が、世界への切符を懸けた試合になる。「減量はリミットまであと3キロと順調だし、体調もいい。本場アメリカで一花咲かせてみせますよ」。対戦する同級5位フアレス(メキシコ)は知名度もある強敵だが、精神面でもリラックスできている。
渡米前には、昨年の引退まで米国を主戦場とした元東洋太平洋ウエルター級王者の亀海喜寛さんから、薬物対策など米国での試合についてのアドバイスをもらった。「心配がひとつ消えました」と目尻を下げた岩佐は、再起戦にだけ集中する。 (藤本敏和)