ソ連や東欧諸国の体制が崩壊したことをもって、「社会主義が失敗した」とはいえません。ソ連は、「社会主義」を看板にしていましたが、チェコスロバキアやアフガニスタンへの武力侵攻など他民族を侵略、抑圧する覇権主義、国内では勤労人民を抑圧する官僚主義、専制主義の道をすすんで、社会主義とは無縁な人間抑圧の社会となり、破たんしました。
日本共産党は、こうした覇権主義をきびしく批判してたたかい、ソ連の党の解体(1991年)には、歓迎する声明を発表しました。
いま、社会主義をめざす国ぐには、「政治上・経済上の未解決の問題」(綱領)を持ちながらも、世界史の重要な流れの一つになろうとしています。ベネズエラ、ボリビア、エクアドルでの「21世紀の社会主義」を掲げたソ連型でない独自の条件にあった国づくりの探究も、注目されます。