ゲーム感覚だったんだろうなって思うんですよ。
事件の2、3年前に発売されたバイオハザードみたいじゃないですか。豪邸じゃなくて一軒家ですけど。
バイオは拳銃とナイフで始まるけど、拳銃は日本だと入手が大変だし、一軒家の一家族を殺すのに銃器じゃオーバースペックなわけで。ナイフは簡単に買えるけど、わざわざ買いに行かなきゃいけないから包丁にした。
包丁なら壊れても同じ武器を現地調達できるからゲーム的ですよね。
しかも公園に囲まれた一軒家。異変に気づいた周辺住民が通報して警察が来る心配も少ない。警察が来てゲームオーバーっていうのはゲーム的じゃない。
民家に侵入して一家全員殺したらミッションクリアみたいな。
わざわざ日付が変わるか変わらないかというタイミングで実行したのも24時までっていう時間制限を設けたかったから。
隣の親族宅にも同じことをするつもりだったんだろうけど、一軒目で父親相手に想定外の深傷を負ってしまってできなかった。
止血はできたけど、出血にともなって脱水症状になり、冷蔵庫にあるお茶だのメロンだのアイスだの、水分や糖分のあるものばかり飲み食いした。
けど、消耗した体力の回復にはいたらず帰らざるをえなかった。アイスを握り潰して食った理由?そんなのダルかったからだろうね。スプーン探すのも面倒なくらいに。人ともみ合うと結構疲れるからね。
娘が執拗に刺されていたことにも意味はない。
あえて言うなら母親がかばおうとしたのが何となく気に入らなくて意味もなく刺しまくったってところか。
生殺与奪を握られてる状況でまだ子供を守れると思ってることにイラついた。
地蔵とか花は不気味だけど関係ないかな。ゲームでもイベントの終わったステージに戻ることってないじゃん?それと同じ。
遺留品はゲームのために用意した小道具だね。だから未練なく捨てられたし、犯人にはたどり着けない。大方、古着屋なんかで買い揃えたんじゃない?
逮捕されることは今後もないかな。
ゲームはクリアしたら終わりだからね。あれは2000年が終わるミレニアム記念のイベントとして思いついてやっただけで、初めてだったけど殺しに楽しさは感じなかったから、同じようなことすることはないかな。