中国の「池田桜花希望小学校」誕生に関する記事を、今下書きしているところだが、その話の流れで、どうしてもある学会員個人に言及する必要が出てきて、ちょっと困っている。

当ブログは池田批判については遠慮しないが、名前を特定できる(イニシャル処理しても絶対分かってしまう)善良な学会員個人を俎上に乗せるのは気が引ける。彼に迷惑が及ばないような文章を工夫しているのだが、なかなか難しい・・・・・

で、もう少し待ってもらって、その替わり、別の名誉関連の笑い話2題をお届けする。
はまゆうさんがコメント欄で書いていた中国・井岡山大学の名誉称号と、パンドラブログでも話題になっていたルソン中央「国立」大学の「国立?州立?」話。

[称号授与理由の水増し]

聖教新聞によると
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中国・江西省の井岡山大学から、創価大学創立者の池田大作名誉会長に「名誉教授」称号が贈られた。長年にわたる日中友好への貢献と、世界平和への傑出した功績を讃えるもの
 授与式は20日、来日した井岡山大学の張泰城学長、曽建平副学長ら一行が出席し、東京・八王子市の創価大学本部棟で挙行された。また、名誉会長が詠んだ友誼の漢詩が、張学長に贈られた。
(2011年10月21日聖教新聞)
http://www.sokanet.jp/topics/jakhcj0000005ito.html
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とのこと。上記赤字部分が授賞理由というわけだが、聖教に載っていた中国語の証書写真を見ると、実際の授賞理由は次のように書かれていた。

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(拙訳)貴殿の教育分野における卓越した成果と、中日友好平和事業促進への傑出した貢献に鑑み、貴殿を本学の名誉教授として謹んで招聘するものである。
(原文)鑑於Ni在教育領域的卓越成就,
在促進中日友好和平事業方面的傑出貢献茲恭請Ni為我校名誉教授。(Niは「あなた」という意味の中国漢字。日本漢字にない)
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なんと、証書の単なる「中日友好平和への貢献」の文言が、聖教記事では「日中友好への貢献と、世界平和への功績」と大幅に水増しされて吹聴されているではないか。証書にない「世界平和への功績」なる賛辞を捏造して上乗せし、機関紙で喧伝するとは厚顔無恥にもほどがある。

そもそも池田氏に「世界平和への功績」などあるのか。功績とは「あることを成し遂げた手柄。すぐれた働きや成果」(大辞林)のことだ。池田氏が実際にどこかの紛争を調停したか? どこかの人権蹂躙を止めさせたか?
創価学会員諸兄よ、知っていたら教えて頂きたい。

まあ、指導者をこき下ろされてばかりでは学会員も救われないだろうから、たまには肯定的なことも書いておこう。

池田氏が中国側から賞賛される際の常套語「中日友好平和事業促進への傑出した貢献」は、全く嘘というわけではない。民音や富士美術館を使って中国の文化芸術を日本に紹介したり、定期的に青年訪中団を大挙送り込んで友好交流を進めたり、中国に外貨を落としている。また中国中の大学に大量の図書寄贈や資金援助もしている。さらには、日中外交問題において、中国が矢面に立たされている時も、公明党が親中派として常に中国を庇ってくれる。これらは中国にとっては紛れもない「貢献」だ。

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では次はフィリピンのルソン大学の話。
上記に連続して書いていたが、思ったより長くなったので、分割して「名誉の水増し潤色(2)」として次稿で。