SSD(Solid State Drive) 別名:flash memory drive
記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置で、 フラッシュメモリドライブ(フラッシュメモリディスク)、フラッシュドライブ(フラッシュディスク)、
シリコンドライブ(シリコンディスク)などと様々な呼称で呼ばれている。
ハードディスクドライブ(HDD)と同じ接続インタフェース規格(ATA規格)を持っており、HDDに代わる高速ストレージとして注目されている。
SSDはHDDのようにディスクを持たないため、データの読み書きの際に読み取り装置(ヘッド)をディスク上で移動させる時間(シークタイム)や、
ディスク上の目的のデータがヘッド位置まで回転してくる時間(サーチタイム)が存在しない。
このため HDDに比べて特にランダムアクセス時の読み込み性能に優れ、これを多用するOSやソフトウェアの起動、かな漢字変換などの作業時の
アクセス時間を短縮することができる。
また低消費電力・耐衝撃性も優れている事から、特にノートパソコンでの使用に向いており、採用例もノートパソコンが多い。
ただし、同じ容量で比較するとフラッシュメモリはハードディスクに比べて高価なため、大容量化して利用するのが難しいという欠点がある。
利点 |
(1)シーク動作や回転待ち時間などの時間的ロスが無く、特にランダム読み込み速度が速い |
(2)耐衝撃性が高い |
(3)低消費電力・低発熱 |
(4)軽量で薄型 |
(5)低エラー性 |
(6)駆動部品をもたないため静音である |
欠点 |
(1)容量あたりの単価がHDDと比較して高価である |
(2)書き込み耐性が低い |
(3)ランダム書き込みがHDDに較べて遅い |
現在、複数のメーカの参入で多数の製品が登場し、また価格も急速に下がっており販売状況は大きく好転している。
ただし、現在(2008/12)販売されている低価格品のほとんどがプチフリーズ問題を抱えているため、その問題を解消した信頼性が高く、
安価でより高性能な製品の登場が待望されている。
一般的なノートパソコンでのSSDの普及は進んでいないが、容量を割り切って低価格化を指向したものが、Eee PCを皮切りにNetbookで
多く採用され、一般化してきている。
また、サーバ用途においてHDDよりもIO性能や省電力が優れているとして、SLC-NANDを用いたSSDが発売されている。
転送速度については、一部メーカより最新型HDDを上回る読み書き能力をもつSSDが発表されており、さらなる多並列化と併せて、
今後、HDDの性能を凌駕していくと思われる。
SSDを構成するNAND素子には、SLC(Single Level Cell)とMLC(Multi Level Cell)の2種類がある。
SLCは1つの記録素子に、1ビットのデータを記録するが、MLCは、1つの記録素子に2ビットのデータを
記録するため、大容量化がしやすいというメリットがある。SLCタイプは、その書き込み速度&耐性により、
サーバ向けや耐久性が求められる特定用途品として普及していくものと見込まれる。
SLCタイプとMLCタイプの比較は以下参照。
SLC | MLC |
書き込み速度が速い | 書き込み速度が遅い |
書き換え可能回数(約10万回) | 書き換え可能回数(約1万回) |
値段が高い | 値段が安い |
MLCタイプは、SLCタイプよりも書き込み耐性&速度で劣るものの、コントローラーの改良などで速度の改善されてきており、今後はMLCタイプが
普及牽引していくものと思われる。