ヤクルトの小川淳司監督(61)が9日、激化する先発ローテ争いに目を細めた。この日は今キャンプ2度目の紅白戦を実施。ローテ候補の原、高梨、星、高橋が実戦初登板し、そろって好投した。「去年より候補が増えて必然的に競争になる。それがいい方向にいけば」とサバイバルレースに期待した。
4投手は2イニングずつを投げ、原、高梨、星はいずれも1安打無失点。高橋も3安打1失点に抑えた。指揮官は「真っすぐが1番の特徴。ローテに入ってくれないと逆に困る」と日本ハムから新加入した高梨を評価。続けて「原と星もしっかり投げられていた。今の時期を考えれば、これから上がってくる期待もある」と話した。
開幕投手候補の小川&ブキャナンに、新外国人のスアレスやベテランの石川、ドラフト1位の清水(国学院大)らが虎視眈々(たんたん)とローテを狙う。アピール合戦は、これから本格的に加熱。メンバー再構築のそろばんをはじく指揮官は、うれしい悲鳴を上げそうだ。 (小林良二)