ドラフト3位の勝野昌慶投手(21)=三菱重工名古屋=が9日、与田監督から「マイペース」を助言された。ブルペンで変化球を交えて54球を投じたが「球が抜けたり、外の直球に指がかからなかった」と課題ばかりに目が行く。何度も映像でフォームを確認。もどかしそうにするルーキーを、指揮官は見逃さなかった。「いい球いってるぞ。自分のペースで投げれば良い」。自身も社会人で実績を残してプロ入りするも、レベルの差を痛感した経験を持つ。勝野の焦りが分からないはずはなかった。
指揮官の言葉に「安心して投げられる」と救われた勝野。制球に苦しみながらも球威のある球は投げられている。「真っすぐを磨いて、自信を持って投げ込みたい」。勝野が臆することなく持ち味をアピールする。 (佐藤健志朗)