千葉県競馬組合は8日、石崎隆之騎手(63)=千葉県騎手会=が現在の騎手免許が失効する3月末をもって免許の更新を行わないと発表した。本人からは直接、引退という言葉は出ていないが、調教での騎乗も行っていない模様で、今後のレース騎乗については未定。引退セレモニーなどに関しては検討中とした。
同騎手は北海道出身。1973年7月11日に船橋の出川己代造厩舎所属としてデビューし、同年8月28日に初勝利を挙げた。8日現在の地方競馬通算勝利数6269勝は大井の的場文男騎手、川崎の佐々木竹見元騎手に続く地方競馬歴代3位。
また中央でも74勝を挙げ、94年ワールドスーパージョッキーズシリーズで地方代表として初優勝、97年東海ウインターS(GII)をアブクマポーロで制するなどマルチに活躍した。
石崎の前所属厩舎だった船橋の出川龍一元調教師は「(更新しないのは)少し前に風のうわさで知りました。これだけ勝ったのは腕があればこそ。石崎本人も満足のはずです」とコメントした。