俳優の屋良朝幸(やら・ともゆき、36)が主演するミュージカル「Red Hot and COLE」の製作発表が8日、東京都港区のANAインターコンチネンタルホテル東京で行われ、屋良をはじめ共演の鈴木壮麻(58)、彩吹真央(45)らが抱負を語った。
ポピュラー音楽史に大きな足跡を残した米の作詞・作曲家コール・ポーターの生涯を名曲とダンスでつづる。銀座・博品館劇場(3月1~17日)、愛知県・刈谷市総合文化センターアイリス(同27日)などで上演。
発表では、屋良が劇中曲から「I,m a gigolo」を報道陣を前にソロ熱唱。本番への期待感を高めた。公演まで約3週間。完璧な仕上がりを印象づけたが「まだ練習中、もっと情感たっぷりに歌いたかった。本番はもっとステキに歌いたい」と完全主義者ぶりをのぞかせた。
演じるコールの作品について屋良は「とんでもなく難しい。経験してきた中で一番、難しい。コールの人生が歌詞やメロディーに反映されているようで、それが彼の良さなのでしょうが、僕にはそれが気持ちよくない時があって…」と苦闘ぶりを明かし「キャラの濃いメンバーが1つになって進んでいって、素晴らしい作品に」と意気込んだ。
若き座長の印象に鈴木は「フラットに接してくれるので一緒にいて楽です。フェアに物事を見る、忖度(そんたく)の必要がない人」。彩吹は「5年前に親子役で共演しましたが、5年ぶりに会って大人になった、と思いました」と笑わせた。