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【グラニュース】

杉森、さあジョー超え キャンプ得点王!!

2019年2月9日 紙面から

笑顔を見せる杉森=沖縄・黄金森公園陸上競技場で(浅井慶撮影)

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 名古屋グランパスは8日、キャンプ最終戦となる9日のFC東京戦に向けて2部練習を行った。タイ、沖縄と続いたキャンプでの実戦で、ジョー(31)に次ぐチーム2位タイの4得点を挙げているのは、16歳でプロ契約をつかんだMF杉森考起(21)。かつての天才少年が、5得点のジョーをまくって、キャンプ得点王を足掛かりに、もう一度スター街道に舞い戻る。

 ジョーらタレントぞろいの攻撃陣において、21歳になった元・天才少年が置かれた状況は厳しい。風間八宏監督(57)を振り向かせるのに必要なのは、目に見える結果。キャンプの総決算となるFC東京戦でも、杉森は貪欲にゴールを狙う。

 「今まで練習でやってきたことを試合で出して、得点に関わりたい。たくさんシュートまで持ち込めるように、トラップとかを意識したい」

 始動当初は紅白戦のサブ組にさえ入れなかった。覚悟を持って臨んだキャンプ。タイで負傷した榎本に代わって途中出場した練習試合で得点すると、勢いに乗った。チーム2位タイの4得点。沖縄でも札幌戦で2得点に絡み、存在感は日に日に高まっている。

 小学生からグランパスの下部組織で育ち、クラブ最年少の16歳でプロ契約。ファンからは“名古屋の宝”と呼ばれた。だが、グランパスでプレーした4年間でマークしたのは、J2だった2017年の2得点のみ。期待に応えるような結果は残せなかった。

 出場機会を求め、17年オフにJ1復帰を果たしたチームを離れた。J2町田では「球際を怖がらずにできるように」と肉体改造に取り組み、体重は3キロ増。高い足元の技術を攻撃だけでなく守備で生かす術を学び、プレーの幅が広がった。

 

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