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【プロ野球】

日本ハム・金子、電撃訪問のダルビッシュにチェンジアップ伝授

2019年2月9日 紙面から

日本ハムのアリゾナキャンプを訪れ、金子(左)と話すカブスのダルビッシュ(共同)

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 【スコッツデール(米アリゾナ州)中野雄太】日本ハム・金子弌大投手(35)が7日(日本時間8日)、古巣の1軍キャンプ地を電撃訪問した米大リーグ・カブスのダルビッシュ有投手(32)に、宝刀チェンジアップを伝授した。日米通算150勝右腕から「唯一無二」と最大級の賛辞を贈られ、活躍を強く誓った“北の精密機械”。この日は今キャンプ3度目のブルペン投球で、53球の熱投を披露した。

 第2クール最終日、金子は今キャンプ3度目のブルペン投球を開始した。すると突然、青いジャージに身を包んだダルビッシュが、カートに乗って登場。栗山監督とあいさつを交わし、野球談義が一息ついたところで背番号19に視線を移した。

 捕手のミットをめがけ、寸分の狂いもなく白球が投げ込まれる。変化球を混ぜ、53球で投球練習は終了。日米通算150勝右腕は、右肩のケアを行う金子に近づいた。

 「金子さん(監修)の『変化球バイブル』の疑問を聞きました」

 自身が監修し、出版された本も同じ題名で共鳴する部分は多数ある。この日は、腕の振りの速さによって七変化するという金子独特のチェンジアップを学んだという。

 ダルビッシュは「唯一無二というか何でもできる投手だし、いろいろこだわりを持っている。非常に価値のある投手だと思います」と金子に関して言及。改めて実力の高さを認め、新天地での活躍に太鼓判を押した。

 そのダルビッシュに宝刀を伝授した金子は「そんな質問をされると思わなかった」と驚いた様子。「そういう存在であり続けなきゃなと思います」と、唯一無二の“バイブル”であり続けることを約束した。

 調整は順調で、実戦登板は帰国後になる見通し。ダルビッシュからの激励も力に、新天地でペースアップしていく。

◆古巣でリラックス 目細める栗山監督

 古巣を電撃訪問したダルビッシュにとっても有意義な時間となった。中田や清宮を自宅に招いた際には、金子と野球談議に花を咲かせられず、この日に訪問。栗山監督や選手らとも旧交を深め「リラックスはもちろんできる」と穏やかな表情だった。

 昨季は右肘などの故障に苦しみ、8試合で1勝3敗、防御率4・95に終わった。復活を期す今季に向け、状態を問われると「いいと思う。去年のような感じじゃない」と自信を口にした。

 若手中心の日本ハム投手陣にとっても、ダルビッシュは大きな刺激になりそうだ。栗山監督は「世界が認める契約をしてメジャーでやっている人。(大谷)翔平もそうだけど、ファイターズを忘れずに来てくれているのは、選手たちも誇りに思ってくれる」と目を細めていた。

 

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