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2019年2月9日 紙面から
大勢のファンに囲まれて移動する松坂(中)=北谷球場で(中嶋大撮影)
米国のグリーンカード(永住権)更新手続きのため渡米していた中日・松坂大輔投手(38)が8日、チームに再合流した。成田空港からの日米の往復は1泊3日の強行日程だったもよう。この日は軽く体を動かしただけだったが、9日からは通常メニューに戻り、シーズンへ向けて調整を進めていく予定だ。
背番号18が、離脱期間を最小限にとどめて帰ってきた。グリーンカード更新のため4日午後にキャンプ地の沖縄県北谷町を離れた松坂が、早くも再合流した。
北谷球場の正面に姿を見せたのは午後0時55分。与田監督や関係者らにあいさつを済ませると、すぐに室内練習場へ向かった。軽いダッシュをした後、赤坂広報を相手にした約1時間のキャッチボールでは約180球を投げた。最大40メートルほどまで距離を伸ばし、約20メートルの距離では変化球も交えた。バッテリー間ほどの距離でちょっと力を入れるなど、いろいろなことを確かめるような調整。表情は明るく、状態をチェックした与田監督と話し込む場面もあった。
「時差ぼけは」の問いかけには「大丈夫、大丈夫」と答えた。もっとも、近くで見守った与田監督が「体調的にはきついと思う」と話したように、かなりハードなスケジュールだったようだ。
4日夕に那覇空港を出発し、同日夜に羽田空港へ到着。5日に成田空港から渡米した。西山球団代表によれば現地時間の6日に手続きをしたそうで、その日のうちに帰国の途についたという。日付変更線をまたぎ、7日夜に成田空港へ到着。そして、この日の朝に羽田空港から那覇空港への飛行機に乗った。
北谷町を起点に考えれば片道1万キロ以上の長距離移動。飛行機に乗っている時間も片道だけで13時間ほどだ。日本との時差も、米国の自宅があるボストンとは14時間ある。西山代表によれば、現地での手続きは「15分ぐらいで終わったようです」。その15分間のために、沖縄→東京→米国を90時間ほどで往復する強行日程を強いられた。
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