しばらく前まで、120cmホーリー・ナマズ水槽の魚達はもう一つ元気が無く、食欲も今一つだったり、拒食気味だったりと、飼育している側を心配させる魚が頻発する状態でした。
一時期はナイルパーチ・ニロチカスを他の水槽に移動してみましたが、状況は特に改善されず、というよりむしろ、アフリカンパイクの攻撃対象がニロチカス一本だったものが、他魚に分散する形となり、状況は悪化しました。この結果を踏まえた上で、今度はニロチカスを戻して、その代わりにアフリカンパイクを他の水槽に移動したのが先々週のことでした。
結果はこのとおり、給餌する前から、餌をもらえることを感じ取って水槽内は大騒ぎになるほど、中にいる魚達が活発になりました。
いつもは餌の匂いがしないとねぐらから出てこないドカンマウスキャットや、同じく砂の中にいるパカモンまでも、餌の投入前から動き出すほどです。
よほどアフリカンパイクのプレッシャーが強かったのでしょう。普段は攻撃されない魚にも、それなりにストレスがかかっていたと考えられる結果となりました。
特に小型ナマズ類で経験したことですが、魚はストレスフルな状態が継続されると、結構な確率で体調を崩すことがあると思っています。
大型魚になると、特に私などはその頑丈さから油断しがちになってしまいますが、ストレスが長期間に渡るというのは、下手な水質悪化よりもしかしたら魚には負担が大きいくらいなのかもしれません。
拒食等であればまだ良いのですが、それだけではなく、体調を崩すというか、多分体力や抵抗力が低下するのでしょう、私から見て明らかに様々な病気を発症しやすくなるという傾向があると思っています。
黒ずんでいた体色も明るくなりつつあるポルトデモス・タライロン。
アフリカンパイクがいた頃には、夜中にドカンと音を立てて、水槽の蓋にぶつかっていることもしばしばありました。
蓋のつくりが悪ければ確実に飛び出しになっていたと思われます。よほど水槽から逃げたかったのでしょう。このポルトデモスもアフリカンパイクを水槽から出した途端に、嘘のように暴れなくなりました。
ホーリーの餌食いも一気に増えて、水質の維持が大変になる反面、やはり楽しい給餌タイムが復活しましたので、飼育者としては大変だけど嬉しい悲鳴というところです(笑)
パカモンも砂から出ていることが多くなりました。待ち伏せのためだけでなく、やはり身を守る方法として砂に潜る行動をとるということが言えると思います。
観賞魚として飼育している訳ですから、姿や行動が見えるほうがもちろん良いに決まっています。これも思わぬ副産物という訳ですね。
ある程度時間が経過したら、場合によってはアフリカンパイクを戻さなければならないこともあると思っていますが、とりあえずしばらくは、皆に元気を取り戻してもらって体力的にも精神的にも強くなっておいてもらいます。鬼(アフリカンパイク)の居ぬ間に、命の洗濯を存分に楽しんでおくんだよ。
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