ゆっくり魔理沙「どう言うのかは本編を見てくれ」
前回から二日後の朝、天龍はジョギングしていた。
早い時間に起きてジョギングなんて事をした事ない天龍だがこれには理由がある。
それは吹雪による揉み強襲を避ける為である。
一昨日の様子からどうやら吹雪は早い時間帯に起きて入り込んだようである。
ならば早起きしてと言うのを考えて昨日決行しようとしたが…
セットした6時に起きたらもう胸を揉まれてたのでまだ暗い5時に起きる事にしたのだ。
ほとんどスマホなどで夜更かししていたがそれがないので夜10時に寝る様にしていたのですぐさまバッチリ目覚められた。
なお、動きやすい様に事前に五月雨に相談して上はスポーツブラ、下はホットパンツに着替えさせて貰っていた。
「かーホントないから暇になるよな」
「何がないんですか?」
スマホがないので暇を潰せない走りながらぼやいていた天龍は後ろからの声にぎょっとして走りながら振り返ると何時もの制服ではなくアニメで見たジョギングでの格好をした吹雪が笑顔で追従していた。
「お、おう吹雪おはよう」
「おはようございます天龍さん。こんな朝早くに運動なんて凄いですね~」
顔を前に戻しながら挨拶する天龍に吹雪は天龍の格好を見てはうーとしていた。
後ろからの視線にこれはやばいと感じた天龍はペースを上げて、それに気づいた吹雪もペースを上げる。
「待ってくださいよ~」
「いや待ってると身の危険を感じるんだよ!!」
追いかけて来る吹雪に天龍はそう叫ぶ。
彼女なら絶対にこうするだろうと言う図式が出来上がっていた。
追い付かれて汗を掻きましたね。一緒に入りましょうと引きずられる。
↓
風呂であっさり脱がされる。
↓
アー
そうなったら絶対にやばいと感じて天龍は速度を上げる。
もしも運動神経が提督のままでだったらあっさり捕まっていただろうから艦娘のに天龍は感謝していた。
しばらく追いかけっこをしていた2人だが意外な結果で終わる。
「ん?」
「きゃあ!?」
前方を見ていた天龍はある物が目に映って立ち止まり、それに吹雪は止まれずに天龍の背中にぶつかって尻もちを付く。
「いたた…どうしたんですか?」
「あれ…」
お尻を擦りながら起き上がって聞く吹雪に天龍は前方を指す。
それに吹雪は疑問を浮かべながら言われた通り見てえっ?と驚く
「天龍さん。あれって……」
「見間違いじゃなければあれだよな…」
話しかける吹雪に天龍はうーんと唸って前方にある物を見る。
☆
「……成程、事情は分かりましたが連れて来た理由を教えて貰えるかしら?」
2時間後、工廠近くにて集まって事情を聞いた吹雪と天龍以外のメンバーを代表して加賀がそう言って天龍と吹雪に彼女達の隣にいる大和の後ろにいる存在を見る。
そこには…深海棲艦に属する駆逐イ級が横たわっていた。
加賀からしたら見た所大破はしているが息があるのが分かる。
なぜいるかは天龍が見たのが丁度後ろにいる駆逐イ級で吹雪がどうしましょうかと聞いて天龍が連れて行くと行って天龍が起きないか見張っている間に吹雪が力自慢な大和や大きなものでも運べる台車の様なのを妖精さん達に作って持って来て欲しいと頼み、少しして来た大和と駆逐イ級を載せても軽々いける大型台車をもって来た吹雪と共に此処まで運んだのだ。
ちなみに大きさは天龍の知るアニメとほぼ変わらない。
「んー、連れて来たのはほっとけなかったからで戦う者同士だろうけど流石に瀕死の奴を倒せと言われても状況によってになるからな…特に今回は流れ着いてだからな。偽善って思われても仕方ないけどな」
「私も流石に無抵抗のをやるなんて無理なので手伝いました」
「確かに私も…」
「戦場とかならともかく吾輩もちょいと気が引けるな…」
「……それで、治したとしても襲い掛かられたら元も子もないと思うわ」
説明する天龍に続いて言う吹雪に五月雨も同意して利根も腕を組んでそう言うと加賀が言う。
「まぁ、一応調べて貰ったけど、弾薬はもうないそうだし、もしこっちに襲い掛からなければ燃料を与えてそのまま帰すだけなんだが…」
「気楽と言うか…まぁ、そうなった場合は戦闘防衛するだけね」
そう言う天龍に加賀は溜息を吐いた後にそう言う。
「ああ、それは仕方ないしな。と言う訳で妖精さん。高速修復剤を与えてやってくれ」
「あいあいさーですよ」
決まったと言う訳でお願いする天龍に妖精さんは元気よく答えて駆逐イ級に高速修復剤をぶっかける。
少しして呻く様な感じの鳴き声をあげると共に目に光りが灯る。
それに加賀や利根が代表で身構える中で駆逐イ級は状況を把握する様に目を動かした後に威嚇する様に唸る。
「落ち着け、攻撃さえしなければ俺達は何もしない。お前をちゃんと帰すから…帰すって事は信じてくれ」
威嚇する駆逐イ級に天龍は優しく諭す様に言い、身構えている2人に構えを解く様に言い、ほら…と燃料を差し出そうとする。
ただ途中で天龍は動きを止めた後にメンバーに振り返る。
「なぁ、こいつには普通に口から流し込めばいいのかな?」
「えっと…聞いて見たらどうです?」
そう聞く天龍に五月雨が代表でそう言う。
どうなん?と天龍が聞くと駆逐イ級はまだ警戒してるがこくんと頷いて起き上がろうとするのを見て大和に手伝う様に言って起こした後に駆逐イ級は口を開き、開いた口へ天龍は燃料を流し込む。
駆逐イ級は嬉しそうに飲み干した後にふしゅうと鼻息を出す。
それに天龍は良かったと思った後にこっちだと先導する。
海岸線に着くと駆逐イ級はそのまま海に飛び込んだ後に少し進んでから天龍達に振り返り、頭を下げた後に潜って去った。
「行っちゃいましたね」
「まぁ、願うなら戦いの場で再会しない事を祈るだけだな」
消えた所を見ながらそう言う吹雪に天龍はそう呟く。
心の底から自分が呟いた事を願いながら…
次回を待て
ゆっくり霊夢「と言う訳であとがきだよ~作者代行のゆっくり霊夢だよ~」
ゆっくり魔理沙「助手のゆっくり魔理沙だぜ☆」
ゆっくり霊夢「今回出た駆逐イ級はちょっとした伏線だよ」
ゆっくり魔理沙「どう言う感じになるかは楽しみにしといてくれなんだぜ」
ゆっくり霊夢「んで…吹雪本当に扱いやすい」
ゆっくり魔理沙「確かに今のもそうだが原作のでも天龍に続いて普通に扱いやすいよなホント」