ヤクルトのドラフト8位・吉田大成内野手(23)=明治安田生命=が「デビュー戦」で開幕1軍を猛アピールだ。今季初実戦となった7日の紅白戦に白組の「8番・二塁」でフル出場。いきなりマルチ安打をマークした。
「初球から自分のスイングをしようと思っていた。結果が出てよかったです」。2回2死走者なしの第1打席で大下から右前打。6回には田川から快音を響かせ、右翼線二塁打を放った。
ただ、持ち味の守備では1失策。「基本の繰り返しを大事にしたい」と浮かれたそぶりはなかった。小川監督はチームの新人野手で唯一1軍スタートの吉田に「脚と守備の選手だと思っていたけどシャープな振りをしていた」と目を細めた。
「僕に下はいない。上にあがるだけ。食らいついていきたい」。昨秋のドラフト会議で支配下最後の83番目に指名された「平成最後の支配下指名選手」。日本ハム・吉田輝の注目度とは段違いだが、燕の吉田も侮れない存在だ。 (小林良二)