【プロ野球】日本ハム・輝星、エンジン点火 帽子飛んだ~ッ!上向きサイン2019年2月8日 紙面から
「みちのくの剛腕」のエンジンが点火だ。日本ハムのドラフト1位吉田輝星投手(18)=金足農=が7日、3度目のブルペンに入り61球。これまでの2回と比べ躍動感がみなぎり、帽子が飛ぶほど腕も振れた。 甲子園でも見せた光景が国頭のブルペンに広がった。ダイナミックな体重移動。そして、強い腕の振りから放たれた白球がミットに突き刺さる。それだけではない。体全体を使うあまり帽子が5度、吹っ飛んだ。 「右膝を地面にぶつけるイメージで投げられた。今までより強く腕を振れた。帽子がずれたり、落ちたりは良い証拠ですね」。吉田輝にとって帽子が飛ぶのは状態が上向いた証し。好調時は、この腕の振りをキープしたまま頭の上下動が抑えられるため帽子が飛ぶことは減るという。それでも状態が上がる兆候が出たことで、「この時期の投げ込みとしてはすごく良いボール投げられた」と納得の表情。過去2回のブルペン後は不満顔だったが、初めて手応えを口にした。 この日は最後にクイックでも11球を披露。16日の紅白戦(国頭)に向け徐々に実戦モードに入りつつある。「ランナーが出たら駆け引きが多くなる」。間合いを変えながら数パターンを試すなど準備に余念はない。 練習後には荒木2軍監督と新人全員で国頭中学校を訪問して、生徒と交流。キャッチボールを披露するなどつかの間のひとときを楽しんだ。ランメニューも増え徐々に疲れもたまってくる時期だが「暇があったら寝ているので休養は取れています」と心配無用を強調。初実戦に向け、視界は良好だ。 (土屋善文)
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