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(萬平)新ラーメンの5か条だ。
これをスープエキスに浸して味を染み込ませるんだ。
萬平さんの試行錯誤は続きました。
(福子)麺が ふやけてしまってます。コシも何もあったもんじゃない。
失敗だよ。
さあ 次を考えましょう 萬平さん。
そして 何日かして…。
絶対 大丈夫。
・福子!はい。
・福子 来てくれ!
はい。食べてみろ。
えっ…。
これは…。いいから食べてみてくれ。
ええ…?
どうだ。
おいしい!だろ。
どうして!?どうやって作ったんですか!
♪「丸まってる背中に もらい泣き」
♪「恥じだって一緒に」
♪「あなたとならトゥラッタッタ♪」
♪「飛行機雲ぼんやり眺む」
♪「心ここに在らず」
♪「年間トータル もししたら」
♪「付き合うあたしすごい?」
♪「とぼけてる眉毛に もらい笑い」
♪「照れだってなんだって」
♪「あなたとならトゥラッタッタ♪」
♪「もらい泣き もらい笑い もらい怒り」
♪「もらいっ恥じ どんと来い!」
♪「晴天も曇天も霹靂も」
♪「さあ あなたとトゥラッタッタ♪」
どうして!? えっどうやって作ったんですか!
このスープエキスにさっと つけただけだよ。
さっと?10分つけたら 麺がふやけた上に味が濃すぎただろ。
そもそも 麺に味を染み込ませるというのが間違いだったんだ。
生地に味を付けていた時から僕は ずっと間違えてたんだよ。
せやけど 麺に味が付いてないとお湯をかけた時に…。
味が付いているのは表面だけでいいんだ。それが お湯に溶け出してこんなラーメンスープになるんだ。
えっ?そんな簡単なことやったんですか。
気付くのに2か月もかかってしまった。
いや せやけど 1歩どころか3歩いや 10歩も20歩も前進です 萬平さん。
ああ。 とにかく おいしい麺は出来た。
しかも お湯をかけるだけで食べられます。
次は どうやって常温で保存できるようにするかだ。
いつまでも腐らないいうことですよね。
そうだ。
あっ。ん?はい。福子。
塩漬けは どうでしょう。塩漬け?
塩漬けしたものは腐りませんよ。
それから数日後 克子姉ちゃんの家で事件は起こったのです。
(ため息)
(鈴)今日も来てるの?あのモデルさん。
(克子)来てるわ。 昨日も今日も。
そんなにイライラしないの。
モデルさんが色目使うても忠彦さんは 浮気なんかしないわよ。
浮気なんて言わんといてよ。
絵が出来上がったらお役御免なんでしょ モデルさんは。
いつ出来上がることやら。
そんなことよりうれしいことがあるやないの。
タカのおなかの子が順調に育ってるのよ。
夏には おばあちゃんになるのよあなたは。
おばあちゃん…。かわいいわよ 孫は。
楽しみねえ。
何か 余計イライラしてきた。
(秀子)先生の絵って独特な色使いね。不思議で とっても きれい。
(忠彦)僕は 目が悪いんや。
目?
戦争でやられてね。赤と緑の区別がつかないんや。
まあ。
一時は絶望したけどむしろ それを生かしてやろうと思てね。
そしたら 絵が売れ始めた。皮肉なもんや。
すばらしいわ。 悲劇の中から美しい芸術が生まれるだなんて。
そうかもしれへんな。
でも だったらもっともっと冒険しなきゃ。
冒険?そう 冒険。
先生 色使いだけじゃなくて絵そのものの概念を ぶち壊すのよ。
何を言うてるんや 君は。
秀子…。
退屈だわ 私。
♪~な な… 何!?
♪~
(タカ)お母さん! お父さんたちが!
えっ。たち!?たち。
たち!?
♪~
私を描いて。 先生 私を描いて!
♪~
既成概念を ぶち壊すのよ!
さあ 描いて!
♪~
うまくいくのか…。
・(源)ただいま。・(幸)ただいま。お帰りなさい。
(幸)お母さん。 お兄ちゃんがまたケンカした。えっ!
(源)せやけど 勝ったで!(幸)お兄ちゃん 強かった。
え~。 誰とケンカしたの。 何で…。
うわ もう~。・ごめんください。
・はい。
(和歌子)お宅様の息子さんと同じ組の市川達夫の母でございます。
はい。ちょっと よろしいですか。
はい どうぞ。
どうぞ どうぞ。
達夫が 鼻血を出して泣きながら帰ってまいりました。
お宅の息子さんに殴られたそうです。えっ。
ちょっと からかっただけやのに3回も。
申し訳ございませんでした。
子どものことで 親が しゃしゃり出るのはどうかと思いますよ 私かて。
そちらの旦那さんが信用組合の理事長さんやった時にはうちかて お世話になりましたし。
そら 息子さんも 達夫にからかわれて腹が立ったんでしょう。
そやけど からかっただけやのに3回も殴るやなんて…。
本当に申し訳ございませんでした。
お宅では 一体どういう教育をされてるんですか。
本当に 本当に申し訳ありませんでした。
ラーメンって言われたんや。「おい ラーメン」って。
まあ ええやない。
私は 小ラーメンって言われた。
小… う~ん…小ラーメンでもええやない。
前に言うたでしょ。 お父さんは何にも恥ずかしいことしてへんの。
世の中の人を喜ばすために一生懸命 新しいラーメン作ってるんよ。
そんなん分かってる。 せやけどあんなこと言われて黙っててラーメンが あだ名になったらどないすんねん。
お母さんは私が小ラーメンって言われてええの?
嫌なのは分かる。せやけど ケンカは駄目。
3回も友達を殴ったら駄目!
1回やったらええの?1回でも駄目!
これから そんなこと言われたらお母さんに言いなさい。
お母さんが 文句言うてくれるん?子どものケンカに親が しゃしゃり出るなんてかっこ悪いわ。
ああ言えば こう言う。
これも前に言うたでしょ。お父さんのラーメンが出来たら達夫君かて おいしい おいしいって食べてくれるようになります。
そしたら 誰も あなたたちのことラーメンやの小ラーメンやの言いませんよ。
むしろ ラーメン様 言われるわ。もう み~んな ひれ伏すで。
ラーメン様も嫌や!嫌や!
(アキラ)ユー アー ハムライス。 オッケー。
ユー アー スパゲッティ。 オッケー。
ユー アー オレンジジュース。 オッケー。
(神部)お願いします。
(森本)食わんのか 神部。当たり前や。うちに帰ったら飯が出来てるんやから。
(岡)それやったら なおさらはよ帰った方がええのに。
お前らには分からんって。婿養子みたいなもんやぞ 俺は。
家におったらいろいろ気ぃ遣うんや。
せやけど タカちゃんの情緒不安定な時期は終わったんやろ。
(しのぶ)終わっても いろいろあるんよね。
そうです。ママさんが 一番分かってる。
いろいろ聞かせてもろてますから。
ああ それよりお前ら相変わらず萬平さんの手伝いはさせてもらえへんのか。
まるで声がかからん。
社長は 一人で考えていろいろ試してるんやろ。
まだ わしらが手伝うところまでいっとらんのじゃろうなあ。
そうか。
おい こらお前 何 ほくそ笑んでんねん!
ああ お前自分が何もできんもんだからわしらが手伝えんことがうれしいんじゃろ。
そのとおりや。おもろなってきたど。
萬平さんとの付き合いは お前らより俺の方が ずっと ず~っと古いんや。
本来なら 俺が萬平さんの右腕になって…。(ドアが開く音)
いらっしゃいませ。(アキラ)いらっしゃい。
(吉乃)あっ 1人ですけど。どうぞ お好きな席へ。
吉乃ちゃん。茂さん。
(神部)この店 よう来るんか?
今日が初めて。 久しぶりに福子おばちゃんの顔が見たいと思て。
(しのぶ)ああ…福ちゃんは夕方までなんよ。子どもたちが学校から帰ってくる時にはうちにいたいって言うてたから。
そうですか。ここ座り。
びっくりしたわ いきなり入ってきて。タカの妹なんです 吉乃ちゃんは。
タカちゃんの?はい。
べっぴんさんやねえ。 オッケー。
ああ そしたら 神部さんとおんなじ おうちに住んでるってこと?
ええ。そうです。(しのぶ)はあ~。ああ ご注文は?
紅茶 下さい。(しのぶ)はい。 紅茶 ワン。
ユー アー ティー。 オッケー。
吉乃ちゃん 仕事帰り?そう。 ちょっと遠回りして池田に来たの。
ふ~ん。 俺も奥様には…ああ 福子さんにはしばらく会うてないよ。
この間も 昼休みに3人で来た時は休みやったし。 なあ。
(神部)どないしたんや お前ら。
あっ?何?
いや 何て…。
あら~。
ますます おもろなってきたど~。
乾いてますか。
あっ。塩が麺の水分を吸ってるはずだからな。
いや せやけど 色が…。
え~。
あ~… スープエキスまで吸い取られたか。
2分たちました。
これ以上待っても同じだ。
(息を吹きかける音)
あっ… あ~… 塩辛い!
まあ そりゃそうだよな。そもそも これで 麺を保存できるのは塩漬けしてる間だけだ。塩に詰めた麺を売るわけにはいかないな。
ごめんなさい。
いやいや。 塩漬けは保存の方法としては適してない。
これが分かっただけでも収穫だ 福子。
いや せやけど… はい。
ああ… ごめんなさい。
次を考えよう。 なっ。
はい。
食べるんですか? えっ えっ えっ。


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