大相撲春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)で大関とりに挑む貴景勝(22)=千賀ノ浦=が6日、東京都台東区の同部屋で春場所に向けて稽古を再開した。
初場所千秋楽の取組で右足裏を痛めたため、相撲を取る稽古の再開は未定だが、四股、てっぽうなど基本運動でみっちりと汗をかいた。
「稽古をしながらけがを治す。みんなどこか痛いから。基礎、基礎、いつも以上に基礎を」とけがはマイナスにではなく土台作りのチャンスだととらえていく。
小結の昨年九州場所は13勝で初優勝。初場所は新関脇で11勝。初場所と違い審判部も春場所が大関とりの場所だと明確にしている。「自分はプレッシャーが強ければ強いほどいい。やりがい、頑張りがいがある。スイッチ入ったっすかね。大事な場所。自分にハッパをかけていきたい」。遠回しな言い方はせず一直線に目指していく。
兵庫県芦屋市出身の貴景勝にとってはご当所。「思い出深い。関取を決めたのも、けが(昨年)したのも大阪。空手をやめたのも大阪。そういうとき、いつも大阪がくる」。今回は飛躍の場所にするつもりだ。 (岸本隆)