【プロ野球】日本ハム・輝星「金農調整」導入 遠投でバランス取り戻す2019年2月7日 紙面から
日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)=秋田・金足農=が6日、高校時代の調整法を導入する考えを明かした。これまで2度のブルペンでは、周囲の評価とは裏腹に不満の残る内容。「金農方式」で本来の自分を取り戻す。 国頭2軍キャンプの午後に予定されていた守備練習の前。吉田輝はサブグラウンドでキャッチボールを始めた。距離は40~50メートル。フォームを確認しながら、低めの弾道で白球を投じた。 「加藤(2軍投手)コーチから、無理のない範囲で高校時代の調整法をやっていいよと言われている。これまで遠投を大事にしていたので。あとはもっと走り込みたい」。キャッチボールはメニューに組み込まれていたわけでなく、自らの考えで取り入れた。 遠投はバランス感覚を取り戻すことにもつながる。これからはさらに長い距離を投げる予定で「まずは50メートルで良い球がいけば、もっと離れても良くなる。ボールがたれないことを意識しました」と吉田輝。高校時代はブルペン前に遠投をすることが多く、原点回帰の調整法で状態を上げていくつもりだ。 これまでの投球練習については「あまり良くない」と振り返る。7日には3度目のブルペンに入る予定。「昨年までなら、やっとボールにさわれるようになったくらいの時期だし、イライラしながら投球することが多かった。そう考えると例年通りですね」と吹っきれたような表情を浮かべた。 キャッチボールの後はノックを受けた。失策すると、その場でジャンプを20回する罰ゲームにも笑顔で取り組んだ。初体験のプロのキャンプにも、少しずつ慣れてきているようだ。 (土屋善文)
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