2017年も押し詰まった昨12月19日、上川陽子法務大臣は、関光彦さんと松井喜代司さんへの死刑を執行しました。 関さんは1992年、自身が19歳の時、一家4人を殺害したとして、松井さんは1994年に交際相手とその両親を殺害したとして、死刑が確定していました。2人とも判決を不服として再審請求をしている最中でした。 7月の西川正勝さんに続き、再審請求中の執行は、司法の軽視であり、再審請求をしていようとも躊躇なく死刑を執行するのだという政治的なアピールにちがいありません。 さらに、関さんは犯行当時少年でした。犯行時少年の執行は永山則夫さん以来だそうで、少年の更生を一義とする少年法に反しています。 冤罪で死刑判決を受け、からくも釈放された袴田巌さんのこと、さらには日本弁護士連合会が昨年死刑廃止宣言を発したことを何ら顧みず、むしろ挑戦する所業です。 いつもながら、厳罰を求める遺族感情を振りかざして自己正当化する政府の論法は責任を被害者(遺族)に押し付けるものであり、卑怯です。 死刑をとめよう!長野の会が立ち上がる大きな動機となった真島事件の元被告人のうち、松原智浩さんと伊藤和史さんは死刑判決を受け、死刑囚として東京拘置所にいます。松原さんは1度目の再審請求を棄却され、2回目の再審請求中です。 伊藤さんはたった一人の僧侶を除くすべての人との交流を絶って、再審請求もしていません。年に1度か2度、伊藤さんと死刑をとめよう!長野の会で作ったポストカードセットの「売上金」について「特別発信」とする手紙やハガキが届きます。その事務的なやりとりの中で、律儀な伊藤さんの文字に接し、懐かしさと安堵を覚えます。ポストカードセットの「売上金」を送る現金封筒に今回はクリスマスの絵葉書を入れました。届きますように。 再度、関光彦さん、松井喜代司さんへの死刑執行に強く抗議します。 |
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