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【ドラニュース】

立浪さんと与田監督が対談 「根尾を良い方向に導いて」

2019年2月7日 紙面から

対談後にがっちりと握手を交わす与田監督(左)と立浪さん(小沢徹撮影)

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 中日の与田剛監督(53)とOBの立浪和義さん(49)=本紙評論家=がキャンプ地の沖縄で対談した。気になるドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=の育て方、抑え投手、内野布陣…。かつて豪腕クローザーと花形内野手としてともに戦った2人が、率直に語り合った。 (構成・生駒泰大)

 立浪さん「昨年、ドラゴンズは5位という結果に終わりました。解説という立場から見てきて、特に終盤にひっくり返されることが多く、そこから連敗を招いてしまったと思うんです。与田さんは監督になられて、中日の投手陣にどのようなイメージを持たれましたか?」

 与田監督「防御率が12球団ワースト、逆転負けが38試合。じゃあ先発投手がどれくらい投げられたか調べると、規定投球回はガルシア1人。次に吉見が120イニングくらい。これじゃあリリーフは毎日しんどかっただろうな、肉体的にも精神的にも、って。僕とかタツ(立浪)が現役のときは今中、山本昌あたりが先発すると、悪くても7回までは、という安心感があった。それがリリーフ投手には大事」

 立浪「確かに後ろの投手ばかりがクローズアップされているんですけど、若手の先発に頑張ってもらわないといけないんですよね。そういう目で若い投手たちを見てみても、今のところまだはっきりとした名前が挙がってこないな、という感じです」

 与田「そうだよね。ここはもう、この選手って決めたらある程度我慢して使う。負けても6回まで、7回まで投げさせる、という勇気を持たなきゃいけない、とはすごく思ってる。でないと育たない。リリーフも育っていかない。簡単ではないけど、負けて文句を言われても、僕が我慢しなきゃいけない」

 立浪「与田さんはルーキーのときから抑えを任されて、後ろの投手、特に抑えにはすごくこだわりが強いのではないかと思うんですけど、イメージはだいたい固まっているんですか」

 与田「経験値で言うと田島がいる。若い候補としては鈴木博がいる。昨年の投げっぷりを見ると、博志にクローザーとしての度胸はまだ足りないという気はする。野手の活躍、先発投手の勝ち、そういったものを全部背負わなきゃいけない。強い意志も持ってなきゃいけないし、ある意味、いいかげんというか、そういうところもほしい。競争させて、ホームベースを踏ませないという意識の強い人間に任せたい」

 立浪「引退してからもずっとこの時期はキャンプを見て回らせてもらっているんですけど、今年のドラゴンズの印象は、監督が代わって、コーチの方が何人か代わって、選手たちがすごくアピールしようという、活気というか、去年までになかったものを感じました」

 与田「ああ、それは良かった」

 立浪「それから、今年は根尾選手が入りました。期待が非常に大きくて、ケガもありましたし、考えなきゃいけないことがいろいろと多いでしょうけど、監督としてどういった方針をお持ちですか」

 与田「それはタツに相談しようって思ってたんだ。本当に。同じように高校からドラ1で入って、タツの意見は根尾にもすごく参考になると思う。ポジションは、本人のショートからスタートしたいという意志をまずは尊重してみようかなと。ただこれは、やってみて、チーム状況も含めて、もしかしたら違うポジションが合うかもしれない。一番の目標はドラゴンズで15年、20年と活躍できるスターになってほしい、ということ。いろんな意見が出てくると思う。最終的には1つしか(ポジションは)できないけど、いい方向に導いてあげなきゃいけない。だから、タツの意見をすごく参考にするんで、頼んじゃう、もうここで」

 立浪「はい。僕も何か参考になるような話ができればな、と思っています。間違いなくいい素材なので、すごく大きな楽しみが一つできたなと感じますね」

 

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