リーナスですら自身の攻撃的発言を自戒するこの時代、本邦の好戦的な技術者を見てげんなりした話。
「COBOLは難しいか、記者が試しにコードを書いてみた 」という記事が日経XTECHに掲載された。はてブでも賑わいを見せている。
この記事では COBOL 未体験の記者が OpenCOBOL という処理系で FizzBuzz 問題を書き、それを踏まえて COBOL への評価と雑感が示されている。
タイトルからして技術的批判というより個人攻撃が主題にあり、すでに怪しげな雰囲気が出ている。
そんな雰囲気を交わしつつ途中までは「なるほど、COBOL の特性はデータ構造にあり、件の記事では COBOL の特徴を捉えきれていないので結論が勇み足だし的外れなのか…」と思っていた(私はCOBOL未経験)。
けど、結語まで読んでげんなりしてしまう。
日経BPの記者ふぜいがgdgd言ったところでCOBOLはなくならない。それでいてこのようなFUDは技術者に敬遠させる効果はある。なくなりもしないのに技術者が敬遠したら何が起きるか、わからない記者は腹を切って死ぬべきである。
日経の記事が的外れなのは分かったが、ここまでくると読んでて辛い(腹を切って云々はネットスラングだとしてもなんだかな)。
しかも、この人自身も過去に日経で連載を持っていて、それをプロフィールに書いている(!)のに個人宛じゃなくて日経BP記者ふぜいとか言っちゃうのか…。さらに企業の社長とのこと……
あの語調で返されたらコンタクトを取りたがる人はあまりいないんじゃないかなぁー
この方、以前にはこんなことも言っていた(この際の批判対象の記事は私も問題があると思うが)。
まさにこれだった。いつの間にか、「オープンソース界」は英語やhackでマウンティングする奴等が力を持つようになってしまって、陳腐なhacker集団に成り下がってしまったようだが。
まさに人を呪わば穴2つ。
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ちなみに批判記事にある「(真の)グローバル変数」の話ですけど、へぇと勉強にはなった。
これは私が不安になったので確認ですけど、一般には「コンパイル単位内でのみグローバルな変数」もグローバル変数って呼びますよね?(ですよね?)
あと、"DATA DIVISION" の箇所についても「鶏を裂くに牛刀を持ち出す」という喩えを使うのにもなんか違和感がある。
というか COBOL では問題がなんであれ "DATA DIVISION" を使わざるえないのだったら、「鶏を裂くにも牛刀を持ち出さざるを得ない(だから鶏を捌くな)」のほうが適切なのでは…
(COBOLer からすると前者の喩えで膝を打つ感じなんでしょうか?)
その後の「丸木橋の経験で本四架橋を論じる」の喩えはよくわかる。
>「FizzBuzz」のような「いかに上手に処理を書くか」というような題材を持って来ると、 ちょっと違う話だけど、昔FizzBuzzが流行ったときも「いかにうまく書くか」みたいな話になって、...
日経xTECHの元記事を読んでもCOBOLの特徴があんまり伝わってこない感じだし、かといってそれをディスってもしょうがないので、書いてみた。 https://anond.hatelabo.jp/20190205192741 COBOLは本質...
ObjectCOBOL は便利になったん?
なるほど。COBOLってやったことないけど、SQLの劣化版みたいなもんか。 COBOLのコードを自動的に他のプログラミング言語やデータ構造に置き換えるトランスパイラーを作ればいいのかもね...