テーマ:海女修行
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こんにちは、リッチャンです。
田舎暮らしをしていると
同世代の人よりも
祖父母世代の方々と
付き合う機会の方が
圧倒的に多いです
そして、70代80代の
おじいさんおばあさんたちと
一緒に過ごしていると、
ギョッとする事も
時々あります。
何気ない日常会話の中、
在日外国人や
からだの不自由な方を見て
私たちが「使ってはいけない」
と教えられてきた
差別用語が普通に使われたり、
30代以降の独身男性・女性を見ると
まるで「何かが足りていない」
と言うような言い方や
扱いをし出したり・・・
30代の私などは
「えええ!ダメでしょソレ!」
と仰天してしまいます。
50代、60代の方ですと、
割とこの辺りの考えの
共有は出来るので
「若い人はこういうの嫌いよね」
「ワタシらの世代はこう育ったから、中々抜けなくてね」
と、
お互いの時代背景を想像し合い
上手に譲歩し合えるのですが、
70代以降の方と一緒にいると
常識というか、
考え方の基本、
それが一致しない事が時々あり
「今はそういう時代じゃないのよ」
「時代なんて関係ない、これが正しい」
と、意見が真っ向から
対立することもしばしば。
同じ日本人同士ですが
文化の違い
を感じます。
豊富な知識や経験談を聞き
「さすが、人生の大先輩は違うなー!」
と感心し尊敬することが
多い一方で、
古い結婚観や家族観を
私たちの世代にも求めたり、
差別的な発言を
悪びれもなくする事に
私などは結構
戸惑ってしまいます。
上手に聞き流して過ごせていた
平和な移住1~2年目と違い、
お互いの家庭の事情や
育ってきた環境なども良く知り、
プライベートな話題まで
ざっくばらんに話せるような
間柄になってきた
移住3年目以降。
何度も同じことをされるうちに
耐えきれなくなってきてしまい、
遂に最近は私も
「おかしい」「それはダメ!」と
言ってしまうように・・・。
相手の価値観を変えようとは
思わないのですが、
時代が変わり人の意識も変わる中で
「あれは良くなかった」
と人々が反省した結果として、
また色々な考え方や価値観が
「そういうのもアリだよね」
と柔軟に、寛容になった結果
変化してきた【常識】もあります。
相手の【常識】がどこにあるのか。
それは短い付き合いでは分かりませんが
親しくなった人同士なら
それらを理解し合い
相手の地雷を上手く避けながら
言葉を選んでいくことも
できるんじゃないかと思います。
もちろん、わたしも誰彼構わず
喧嘩を売って回っている
わけではありません
普段は笑顔でスルーしますが
人生や未来に関わるような
深い話をする間柄にある
本当に親しい方とだけ時々
こういうガチンコバトルが
勃発します
しかも
おばあちゃんやおじいちゃんは
こういう喧嘩(?)をしても
すぐにすっかり忘れてしまうので
また同じような言い合いが
何度となく発生するのも
弱ったものです。
逆もまた然りで
おじいさんおばあさん達も
私や同世代の人たちの言動に
ギョッとする事も
多々あると思います。
お互い様なのでしょう。
名古屋で暮らしていた時には
味わった事のない感情や経験。
田舎暮らしも4年目となり
色々と見えなかった部分も
見えてきたような気がします。
良い、悪いではないのです。
ただ私にとっては
『新しい、違和感』。
田舎暮らしで感じる
文化の違い
価値観の違い
考え方の違い。
こういったことを経験できるのも
田舎暮らしならでは。
春の山菜にも似た
ほろ苦い味わいなのかも
しれません。
こんにちは、リッチャンです。
遂に遂に!やりました!
念願の
伊勢海老ゲット
遂に達成です!!
サザエ、アワビ、ナマコ・・・と
海女の獲物が少しずつ獲れるようになって
次の目標は、【伊勢海老】!と
意気込んでいた
2018年の冬の海女漁。
私の普段潜っている場所には
伊勢海老があまりいないので
この冬の前磯という
年に一度の特別な漁を
とても楽しみにしていました。
前磯は禁漁区となっており
石鏡の漁師や海女はもちろん
何人たりともここでの漁や遊泳は
許されないエリア。
船が浮いているだけで
密漁と判断され
警察へ通報されます
そんな特別な場所での漁は
石鏡中の海女が一斉に潜り
水揚げを全て漁協の運営費として
(※2018/12/21追記: 水揚げの代金は『海女組合』の費用としてプールし、青峰山正福寺参拝時のご祈祷代や海女の行事で使うアワビの購入費用などに使われるそうです!訂正!!)
計上します。
町総出のボランティア海女漁
と言う所でしょうか。
数日前、夫から
「リッチャンも前磯、出るのか?」
と聞かれたので
「もちろん!今年は伊勢海老を獲るのが目標なんだ」
と答えると
「なら俺が良い所連れてってやるよ。場所は確実だから、それで獲れなかったら実力不足ってことになるけど(笑)」
と、ニヤリ・・・
そして迎えた今日、
夫にピンポイントで船を着けてもらい
いざ、初の伊勢海老引きへ!
(海女で行う伊勢海老漁は「海老引き」と呼ばれています)
教えてもらった岩の下に目をやると
いるいる!伊勢海老が!!
しかし本当にみんなが言うように
捕まえるのが難しい・・・ッ!!
「掴んだ!」と思うと
グイグイとものすごい力で後退され
あっという間に逃げられて
しまいます
右手で胴体を掴んだらすぐに
左手で確実に押さえ、
両手で伊勢海老を掴まないと
逃げられてしまいます。
一度結構大きな伊勢海老を捕まえ
グングン、ビチビチと逃げようとする
伊勢海老を必死に抱きかかえながら
あと水面まで1メートルの距離
まで来たところで
伊勢海老が私の胸元を
バシッと尾っぽで
はたいたかと思うと
次の瞬間には両手を抜け出し
勢いよく海底へ逃げ去って行きました。
あともうちょっとだったのに、
悔しくて悔しくて・・・ッッ!!
詰めの甘い自分に
怒りが湧いてきて、
水面に上がるや否や
たんぽを思いっきり
殴りつけてしまいました。
そしてその次に見つけたのは
1キロはありそうな
巨大な伊勢海老!
胴体だけでも私の顔より大きい
リベンジに燃え、
今度は絶対に逃がすものかと
先ほどよりも手に力が入ります。
素早く両手を差し込み、
伊勢海老の胴体を掴むと
ガッチリと掴んだ手を緩めずに
一気に水面を目指しました。
殻はものすごく硬くて分厚く
手足は私の指と同じくらいの太さ。
伊勢海老が暴れるたびに
反動で腕が揺すぶられます。
それでも手の力だけは
絶対に緩めませんでした
水面に上がるとすぐに
近くの船に合図をして
伊勢海老を回収してもらいました。
すごく大きな伊勢海老だったので
アドレナリンが放出しまくっていたのか
なんだか顔がカッカッとしました。
最初はただ突然の侵略者たちに
オロオロしていた伊勢海老たちも
段々と状況を把握してきて
その後はどの伊勢海老も
穴の奥へ奥へと隠れてしまい
徐々に海女さんの伊勢海老ゲットの
雄叫びが聞こえなくなってきた頃
漁終了の合図がありました。
私が獲った伊勢海老は
大小合わせてたぶん7匹くらい。
しかしトライした伊勢海老の数は
20匹くらいあったと思います。
本当に、難しかった・・・
全然掴めなかった・・・・・ッ
伊勢海老を獲るのは
簡単じゃないなぁと痛感しました。