［ボート］とこなめＧＩトコタンキング決定戦　池田、圧逃！ＧＩ９度目Ｖ

　とこなめボートの開設６５周年記念ＧＩ「トコタンキング決定戦」は５日、優勝戦が行われ、１号艇の池田浩二（４０）＝愛知＝がコンマ０６のトップＳで逃げ圧勝。２０１６年９月宮島周年以来、通算９回目のＧＩＶを飾り、優勝賞金９００万円を獲得した。当地周年制覇は０８年３月以来、２回目。２着は杉山正樹、３着は仲谷颯仁だった。

　池田がただ１人、コンマ０台のＳを踏み込み、ライバルを寄せ付けず１Ｍを一気に先取った。バックでリードを奪うと、そこからは独り旅。ゴールの瞬間、スタンドのファンの前で格好良くガッツポーズした。

　「特訓で杉山とかと変わらなかったし、Ｓを決めて先に回れば勝てると思った。仕上がりは良かった」。１マークを回った時点で勝利を確信したという“圧逃劇”。シリーズ中盤の整備で舟足を戦えるレベルに引き上げ、いい流れをつかみ、主役の座を守った。「優勝すると約束していたので良かった」。３月末にデビュー以来、お世話になってきた（とこなめボート整備長の）畑中栄蔵さんが引退する。有言実行のＶでもあった。

　ＧＩ優勝は９回となり、ＳＧ優勝回数と同じになった。「並んだので次はＳＧを勝ちたい。伝説を残したいからね」と笑顔を見せた。当地で４月に開催されるＧＩ６６周年記念には連覇、その先、７月に開催されるＳＧオーシャンＣも地元エースとして注目を集める。

　１月の浜名湖一般戦に続き、今年２回目のＶをつかみ「いいスタートを切れた」と新年の滑り出しは上々。次節は１６日から、その浜名湖で開催されるＧＩ東海地区選に出場する。　（横山佳彦）