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「覚醒」というものを考える

ブログ「だから創価を辞めました」(最終更新は’07.3.15)の「覚醒」の部分を読んでみました。
なかなか詳しく自身の「覚醒」(退転)状況を記していて少々感心しました。

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覚醒前から覚醒に至る彼女の心の移り変わりは、以下の通りです。

『(覚醒前)…いわゆる創価家族の中に生まれた彼女は、年齢が上がるにつれて学会に対して何となくの違和感を感じていた。しかし、それを自分で認める事に自分自身無意識に避けてきた。
学会が何かしらおかしいと感じながらもその感情は表には出さずに、黙って他の宗教教義の書籍を読んだり、学会が禁じている(?)アンチ系の雑誌を買ったりしたり、更には教会に行って賛美歌を歌ったりもしていた。

(「覚醒」への過程)…そうこうする内に何故か体調が不調となってきて、体重が14kgも一気に減ってきた。病院に行き調べて貰った結果心の病気だという診断を受ける。
病院の先生に学会の事を話すと学会を止める様に話されるが、自分自身罰や地獄の事が頭にこびりついていて簡単には行動に移れなかった。そこで学会から少し距離を置く事を始め、徐々にそれに馴れてきた。

(「覚醒」との「格闘」)…会合参加も拒否し学会婦人部や女子部との話にも興味を失った頃に、漸く第三者的に学会を見られる様になってきた。すると学会の「悪」が顕わになってきた。

(「覚醒」後)…辛かった過程を過ぎて数年経つ。
思えば、自分自身全ての学会活動に疑問も持たず学会を信じ切っていた過去の自分を冷静に考えられる様になっていた。過去の自分は「宗教依存症」に掛かり、そして「池田先生依存症」に煩っていた事に気付いた。
悪(学会)に荷担していた過去の自分を精算する為に一生をかけて学会の悪を究明していく決意』と、記事を締め括る。(以上要約文章)

学会批判者の会合が定期的に行われているかどうかは知りませんが、これはそこでの絶大な拍手万雷を受けそうな「退転(覚醒)体験談」だと言えます。
個人的には、記事の内容は非常に纏(まと)まっいて、自分自身の心の経過を上手く表現出来ているな、と感心しながらの読後感でした。また、彼等覚醒(退転)者の典型的な姿が、見事に浮き彫りとなった話だとも言えます。

実際記事を読むと、彼女の話には確かに同感出来るものもない事もありません。
しかしやはり、彼女の信心に対する姿勢は、余りにも薄っぺら過ると言わざるを得ない事も確かです。彼女は「仏法教学」を余りにも表面上からしか見ていませんし、努力をして信心を考察する行動もほぼ垣間見えません。

さて本題です。
この体験談に非常に大事な点が顕わになっています。

  1. 退転者の彼女はとても真面目な人間で、余り信心に関する疑問に対しての「抵抗」はなかった様です。真面目すぎの故に自分を追い込んで心身症を患ったと言えます。
  2. 典型的に「池田先生信仰」に陥っていた人間です。若しかすると家族全員がそう言う雰囲気を持っていたのかも知れません。「日蓮大聖人の仏法の信仰」と「池田先生への尊敬」がゴッチャ混ぜになっていて、分離作業(深く考える事)が出来ない(家庭)環境、そして彼女本人だったのかも知れません。
  3. 上述の故に、「三障四魔」の具体性が理解出来ていません。「魔」への対処の仕方にも、非常な安直さを感じる彼女です。要するに「実践の教学」がゼロです。
  4. 日蓮大聖人の話す三障四魔に負けた事を自ら恥じる事もなく、逆恨みの如く学会そして池田先生への憎しみを募らせながらのこれからの彼女の人生…。

「覚醒」の言葉を使い続ける退転者達。真っ当な宗教感覚も無く、自分自身そして周囲をも誤魔化しながら自己欺瞞の人生を送る彼等。薄紙一枚程の自尊心を振りかざしながら「覚醒」の言葉を、躊躇(ちゅうちょ)しながらも何となく自慢気に自己弁護の様に使い続ける彼等退転者達の行く末には、一体何が待ち受けているのでしょうか…。

…「地獄」とは自分が作るものです。満タンになった自分自身の宿業がどうにも処理し切れずに、結果として「地獄」の様相が出てくるだけなのです。
その「易しい日蓮教学」も理解出来ない「覚醒者」達の、余りにも多い現実…。

日蓮仏法を「趣味の世界」と見るか、それとも「深遠な思想」と考えるか…。多分持っている「福運」もあるでしょうし、信仰への「正常(真剣)な疑問」を持っているかどうかも関係するのかもしれません。
が、本気の信心を持つ人間には「安易さ」は見られません。薄さもありません。真剣に前向きの信心を掴(つか)もうとしている人間にとって、本当に深い真理はそのまま「深い」と感じる直感力が働くものなのです。

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その直感力を養う唯一の場所が創価学会だった事に気付く「真の覚醒者」が、果たして居るのでしょうか…それともとっくの昔に消え去ってしまったのでしょうか…。


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