トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

巨人1位・高橋、得意のスクリューで岡本K斬り

2019年2月6日 紙面から

 新人王級の実力だ。巨人のドラフト1位、高橋優貴投手(22)=八戸学院大=が5日、シート打撃で初めてプロの打者と対戦し、同学年の岡本和真内野手(22)を得意のスクリューで三振斬り。他球団のスコアラーはDeNAの東克樹投手(23)になぞらえ、強い警戒を示した。

 1ボールからスタートする不利な設定で、岡本との初対戦は「力が入って」四球。第2打席は2球ファウルで追い込み、外に沈むスクリューで見逃し三振。若き主砲を「チェンジアップみたいな感じ。ブレーキが利いていた」と脱帽させた。

 主力組7人に1安打1四球3三振。坂本に中前打を許したが、阿部をスライダー、陽岱鋼をスクリューで空振り三振に仕留めた。「変化球はだいぶ思っていたところにコントロールできた。収穫はあった」と充実した表情を浮かべた。

 ヤクルトの西沢スコアラーは「投げっぷりが良い。東に似ている」と昨季の新人王の名を挙げて警戒。中日の前田スコアラーも「タイミングがとりづらそう。ちょっと厄介ですね」と眉をひそめた。

 宮本投手総合コーチは「大満足。初登板でここまでやるとは」と満面の笑み。対戦した打者からも「良いボールだった」と絶賛の嵐で、原監督が「あんまり手放しで褒めると彼の成長を妨げるのではないか」と慌ててたしなめるほどだった。

 先発ローテーションで菅野が君臨する右投手に比べ、今村、田口ら左投手はやや手薄。実力の片りんを見せた即戦力左腕が新人王級の活躍を見せれば、他球団もうらやむ陣容が完成する。 (小林孝一郎)

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ