2017年06月09日
●「ニュース女子」の長谷川幸洋氏が暴露した第1次安倍政権と消えた年金問題の真実
◆「官僚と敵対するのではなく、また、官僚に操られるのでもなく、官僚を使いこなすこと」
ネットのありがたみをつくづく思い知らされている今日この頃。
私は、テレビでまともに見るのは「ニュース女子」くらいで、あとはネット上の「虎ノ門ニュース」「報道特注」などを見るのを楽しみにしている。
そんな中から得た話題からである。
安倍首相は、第1次安倍政権での失敗を通じて
「官僚と敵対するのではなく、また、官僚に操られるのでもなく、官僚を使いこなすこと」(田崎史郎『安倍官邸の正体』第1章)
を学び、現在の長期政権を可能にしているのだという。
安倍首相のやり方は、敵対でもなく、その逆のべったりでもないわけで、言い換えれば中庸と言っていいのかもしれない。
たまたま、
「髙山正之『放言BARリークス』#24」
をUチューブで見て、興味深い話を小耳にはさんだので、以下披露させて頂く。
以下、東京・中日新聞論説委員で「ニュース女子」の司会者として有名になられた長谷川幸洋(ゆきひろ)氏による暴露話である。
◆「出来もしないのに、とことんやるってことは、ダメだ、ということを、政権は、みんな学んでね、やれる事だけを、ちょっとやる、やれない事はやらない、っていうのが今の政権なんですよ」
長谷川幸洋(以下、長谷川)「2006年にできた第1次安倍政権の一番の根本の哲学は何だったかというと、
〈官僚主導ではもうだめだ、日本は・・・、政治主導に変えなきゃいけない。政治主導に変えるためには、霞が関の官僚組織を大改革しなきゃいけない。そのためには公務員制度改革だ〉
っていう政権だったんですよ。
そしたらそれに、霞が関官僚たちが猛反発して、
『そんなことやったら、倒閣運動が起きまっせ』
って、脅かされたぐらいな政権なんですよ。
で、はっきり言って、戦って勝つだけの実力もないまま戦ったから、負けてしまった。
それは、何故。具体的に言うと、消えた年金5000万件問題ですよ。厚生労働省の中の社会保険庁、消えた年金問題の本当の話というのは何かというと、あの時、社会保険庁というものを日本年金機構に衣替えしようと思ったんですよ。ところが、衣替えだけ、看板の付け替えだけだったら意味がないから、政権は、大リストラもしようと思ったんですよ。
当時13,000人職員いたけど、これを10,000人以下にしようと思った。だからみんな首ですよ。
そしたら社会保険庁の労働組合が、
『俺たちを第2の国鉄にするつもりか!』
と、
『そんなことは絶対に許さないよ。そんなことなら、政権もろともブッ潰してやる』
と、この改革話を・・・、と言ってやった、自爆テロなんですよ」
高山正之「そうそう」
あすりん「え~っ」
長谷川「つまり、消えた年金5000万件・・・」
高山正之「自分たちのやった嘘っぱちを全部出して、それで・・・」
長谷川「はっきり言うと、俺たちがどんなにでたらめだったのか、知ってんのか!」
あすりん「そんな(汗)」
長谷川「俺たちなんか、年金記録なんか、無いんだぞ。つけてないんだぞ」
あすりん「酷い」
長谷川「俺たちのでたらめさは、俺たちが一番よく知ってるんだということを、当時民主党の長妻昭(ながつま・あきら)さんて方に、全部、水面下で、そういう情報を全部横流しして、それで長妻さんがその情報をもとに安倍総理を追及して」
あすりん「そういうことだったんだ」
長谷川「それで安倍政権の支持率が急降下。長妻昭さんは、年金の大スターになり・・・、それがその次の次に政権交代する遠因になるんですよ」
あすりん「え~っ」
高山正之「皮を切らせて、肉を切るみたいな、ね。結局、あんまり首切れなかったのね」
長谷川「そう」
高山正之「安倍政権倒したけど、彼らの内は、ほんの1500人くらいしか、首にならなかった」
長谷川「だからここの話ってのは、要するに官僚主導を政治主導に改めるっていうことは、正しいんですよ。正しいんだけども、それで、完璧に役人と戦いきるだけの実力が無いまま、突っ走ってしまった。それで足をすくわれて、〔第一次安倍政権は〕1年で倒れた、というのが2006年政権なんですよ」
あすりん「そうなんですか」
長谷川「で、今の政権というのは、その反省の上に立っているわけです。
で、ここが一番の肝なんだけど、要するに、出来もしないのに、とことんやるってことは、ダメだ、ということを、政権は、みんな学んでね、やれる事だけを、ちょっとやる、やれない事はやらない、っていうのが今の政権なんですよ。で、今の政権、何で長続きして支持率高いかというと、やれもしない事は、やらないんです。正しくても。正しいことはいっぱいあるけれど、本屋さんに行けばね、いくらでも書いてあって、こうすればいい、ああすればいいと書いてあるけど、正しくったって、出来もしなかったら、やらないんです。やれることだけ、1ミリでも2ミリでもちょっとだけやる、っていう政権なんですよ」
出典:髙山正之『放言BARリークス』#24
https://youtu.be/41nW6zw3uAg
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ネットのありがたみをつくづく思い知らされている今日この頃。
私は、テレビでまともに見るのは「ニュース女子」くらいで、あとはネット上の「虎ノ門ニュース」「報道特注」などを見るのを楽しみにしている。
そんな中から得た話題からである。
安倍首相は、第1次安倍政権での失敗を通じて
「官僚と敵対するのではなく、また、官僚に操られるのでもなく、官僚を使いこなすこと」(田崎史郎『安倍官邸の正体』第1章)
を学び、現在の長期政権を可能にしているのだという。
安倍首相のやり方は、敵対でもなく、その逆のべったりでもないわけで、言い換えれば中庸と言っていいのかもしれない。
たまたま、
「髙山正之『放言BARリークス』#24」
をUチューブで見て、興味深い話を小耳にはさんだので、以下披露させて頂く。
以下、東京・中日新聞論説委員で「ニュース女子」の司会者として有名になられた長谷川幸洋(ゆきひろ)氏による暴露話である。
◆「出来もしないのに、とことんやるってことは、ダメだ、ということを、政権は、みんな学んでね、やれる事だけを、ちょっとやる、やれない事はやらない、っていうのが今の政権なんですよ」
長谷川幸洋(以下、長谷川)「2006年にできた第1次安倍政権の一番の根本の哲学は何だったかというと、
〈官僚主導ではもうだめだ、日本は・・・、政治主導に変えなきゃいけない。政治主導に変えるためには、霞が関の官僚組織を大改革しなきゃいけない。そのためには公務員制度改革だ〉
っていう政権だったんですよ。
そしたらそれに、霞が関官僚たちが猛反発して、
『そんなことやったら、倒閣運動が起きまっせ』
って、脅かされたぐらいな政権なんですよ。
で、はっきり言って、戦って勝つだけの実力もないまま戦ったから、負けてしまった。
それは、何故。具体的に言うと、消えた年金5000万件問題ですよ。厚生労働省の中の社会保険庁、消えた年金問題の本当の話というのは何かというと、あの時、社会保険庁というものを日本年金機構に衣替えしようと思ったんですよ。ところが、衣替えだけ、看板の付け替えだけだったら意味がないから、政権は、大リストラもしようと思ったんですよ。
当時13,000人職員いたけど、これを10,000人以下にしようと思った。だからみんな首ですよ。
そしたら社会保険庁の労働組合が、
『俺たちを第2の国鉄にするつもりか!』
と、
『そんなことは絶対に許さないよ。そんなことなら、政権もろともブッ潰してやる』
と、この改革話を・・・、と言ってやった、自爆テロなんですよ」
高山正之「そうそう」
あすりん「え~っ」
長谷川「つまり、消えた年金5000万件・・・」
高山正之「自分たちのやった嘘っぱちを全部出して、それで・・・」
長谷川「はっきり言うと、俺たちがどんなにでたらめだったのか、知ってんのか!」
あすりん「そんな(汗)」
長谷川「俺たちなんか、年金記録なんか、無いんだぞ。つけてないんだぞ」
あすりん「酷い」
長谷川「俺たちのでたらめさは、俺たちが一番よく知ってるんだということを、当時民主党の長妻昭(ながつま・あきら)さんて方に、全部、水面下で、そういう情報を全部横流しして、それで長妻さんがその情報をもとに安倍総理を追及して」
あすりん「そういうことだったんだ」
長谷川「それで安倍政権の支持率が急降下。長妻昭さんは、年金の大スターになり・・・、それがその次の次に政権交代する遠因になるんですよ」
あすりん「え~っ」
高山正之「皮を切らせて、肉を切るみたいな、ね。結局、あんまり首切れなかったのね」
長谷川「そう」
高山正之「安倍政権倒したけど、彼らの内は、ほんの1500人くらいしか、首にならなかった」
長谷川「だからここの話ってのは、要するに官僚主導を政治主導に改めるっていうことは、正しいんですよ。正しいんだけども、それで、完璧に役人と戦いきるだけの実力が無いまま、突っ走ってしまった。それで足をすくわれて、〔第一次安倍政権は〕1年で倒れた、というのが2006年政権なんですよ」
あすりん「そうなんですか」
長谷川「で、今の政権というのは、その反省の上に立っているわけです。
で、ここが一番の肝なんだけど、要するに、出来もしないのに、とことんやるってことは、ダメだ、ということを、政権は、みんな学んでね、やれる事だけを、ちょっとやる、やれない事はやらない、っていうのが今の政権なんですよ。で、今の政権、何で長続きして支持率高いかというと、やれもしない事は、やらないんです。正しくても。正しいことはいっぱいあるけれど、本屋さんに行けばね、いくらでも書いてあって、こうすればいい、ああすればいいと書いてあるけど、正しくったって、出来もしなかったら、やらないんです。やれることだけ、1ミリでも2ミリでもちょっとだけやる、っていう政権なんですよ」
出典:髙山正之『放言BARリークス』#24
https://youtu.be/41nW6zw3uAg
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