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【ドラニュース】

石川翔、ただ1人1軍昇格 球種2つで京田や松井佑料理

2019年2月5日 紙面から

実戦形式の練習で松井佑を空振り三振に仕留める石川翔=北谷球場で(小沢徹撮影)

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 中日の高卒2年目右腕、石川翔投手(19)が4日、1軍昇格を勝ち取った。北谷球場で実戦形式の練習に読谷組の一員として登板し、打者4人を被安打1。最速145キロの直球を軸とした攻めの投球が評価され、5日以降も1軍で過ごすことが決まった。

 その発表は19歳が首脳陣の認識を覆したことを意味していた。全体練習を終えた与田監督は「石川翔は5日からもこちらに合流させる。それだけは決めました」。キャンプ4日目。異例の早さでの1軍昇格が決定した。

 これまで投手陣はリハビリ組と高卒新人を除く読谷組も北谷で練習してきた。5日からは本来の1、2軍に分かれる中、昇格するのは1人だけ。阿波野投手コーチは「光るものがあった」と言い、こう続けた。

 「投げ込む姿、打者への攻める投球はインパクトが強かった。若いけど、こっちのレベルでやった方が一気につかんでくれる気がする。鋭い変化球を1軍で試すのも彼のためになる」

 まさに1軍レベルだった。投手計8人が打者4人ずつと対戦した「実戦練習」。まずは京田を145キロで二ゴロに仕留めた。三ツ俣に中前打を許したが、滝野は遊ゴロ、松井佑は空振り三振。直球とスライダーだけで牛耳った。

 京田は「速かった。めちゃくちゃ良かった」と脱帽。松井佑は「真っすぐの腕の振りでスライダーが来る。躍動感があった」と評した。ヤクルトの石堂スコアラーも「指にしっかりかかっていて、球に力がある」とメモする手に力を込めた。

 昨季はシーズン最終戦となった10月13日の阪神戦でプロ初登板し1イニング無失点。秋季キャンプは沖縄で精力的に投げ込んだ。台湾でのアジア・ウインターリーグを経て、オフは吉見の自主トレに弟子入りした。

 進化のきっかけはその自主トレ。股関節の可動域を広げる吉見の練習を一緒にする中で、上半身の力に頼って投げていた自分に気付いた。肩、肘に負担をかけないために下半身に意識を集中させると、いくつもの発見があった。

 

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