【競馬・ボート・競輪】[競馬]きさらぎ賞 良血ダノンチェイサー、出世レース射止めた!2019年2月4日 紙面から 「第59回きさらぎ賞」(GIII・芝1800メートル)は3日、京都競馬場で行われ、3番人気のダノンチェイサーが、2番手から鮮やかに抜け出して重賞初制覇。17年1歳セレクトセールで2億5000万円の高値で取引された良血馬が、本領を発揮した。管理する池江泰寿調教師(50)=栗東=は16年サトノダイヤモンドに続く、歴代最多の4勝目。川田将雅騎手(33)=栗東・フリー=は初勝利。2着は6番人気のタガノディアマンテ、3着に7番人気のランスオブプラーナが入り、1番人気のヴァンドギャルドは4着に敗れた。 直前に降り出した雨も関係なかった。3番人気のダノンチェイサーが後続に2馬身差をつけ、13頭のクラシックホースを輩出した一戦で重賞初制覇を決めた。17年の1歳セレクトセールで、2億5000万円の値をつけた素質馬。その片りんを存分に見せつけた。川田は「しっかり勝ち切ってくれて何よりです。セリ市で、これだけの金額で取引された馬。まずひとつ(重賞を)勝つことができて良かったです」と納得の表情でうなずいた。 序盤は行きたがる相棒をなだめながら、2番手を追走。「この馬としては我慢してくれたなかで、いいリズムで走れていた」と抜群の手応えで4コーナーへ。「前をつかまえられる距離で、後ろにもつかまえられない距離を意識して組み立てた。想像以上にいい走りをしてくれた」。直線半ばで満を持して右ステッキでゴーサイン。残り100メートルで先頭に立ち、堂々と押し切った。 東京競馬場で見届けた池江師は「川田君がうまくなだめて乗ってくれました」と鞍上の手腕をたたえる。指揮官にとっては16年サトノダイヤモンドに続く4勝目で伊藤修司元調教師、服部正利元調教師の3勝を抜き、単独トップとなった。「クラシックに向け、皐月賞、日本ダービーも賞金的に十分かな」と大舞台を見据えた。 「取りあえずリフレッシュさせたい。(皐月賞に)直行の可能性もあります」と、今後は放牧でさらなる成長を促し、本番に臨む予定だ。距離延長など克服すべき課題は残るが、能力は世代屈指。出世レースを制した良血馬は、追撃者という自らの名の通り、ビッグタイトルを追い求めていく。 (京都競馬取材班) <ダノンチェイサー> ▽牡3歳・鹿毛▽父ディープインパクト、母サミター(母の父ロックオブジブラルタル)▽馬主・(株)ダノックス▽生産者・北海道安平町 ノーザンファーム▽戦績・5戦3勝、重賞は19年きさらぎ賞・GIII(1着賞金3800万円)の1勝▽総収得賞金・5871万2000円▽池江泰寿調教師は12年ワールドエース、14年トーセンスターダム、16年サトノダイヤモンドに続き4勝目、川田将雅騎手は初勝利。
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