ソフトバンクとヤフーが設立したPayPayは2月4日、モバイル決済サービス「PayPay」の支払額の最大20%をPayPayの残高として還元する「第2弾100億円キャンペーン」を2月12日~5月31日まで行うと発表した。抽選で全額を還元する「やたら当たるくじ」も行う。昨年12月に実施したキャンペーンの第2弾。
銀行口座を登録するなどしてPayPayの残高で支払う場合、還元率が20%になる。Yahoo! JAPANカードの場合は19%、その他のクレジットカードの場合は10%。いずれも還元額の上限は1回当たり1000円にする。キャンペーン期間中に還元を受けられる総額は5万円まで。
また10回に1回の確率で全額を還元する(Yahoo! JAPANカード以外のクレジットカードを利用している場合は対象外)。Yahoo!プレミアム会員であれば、当選確率が5回に1回にアップする。還元の上限額は1回当たり1000円、キャンペーン期間中で総額2万円まで。
PayPayの中山一郎CEOは「少額での日常的な利用を促進したい」と話す。ユーザーへの還元金額が100億円に達したら、期間内でもキャンペーンを終了する。
「大きな反響があった」――中山CEOは、前回のキャンペーンについて、そのように振り返る。
PayPayは昨年12月4日、支払い額の20%か、最大10分の1の確率で全額を還元する「100億円あげちゃうキャンペーン」をスタート。還元率の高さから注目を集め、わずか10日間で用意した100億円の予算を使い果たし、13日夜に終了した。
中山CEOは、短期間での認知度向上、サービス開始から4カ月間で累計登録者数が400万人突破、2月4日までに115億円を還元――などの効果があった一方、「反省する課題もあった」と話す。キャンペーン期間中、4回のシステム障害が発生した他、クレジットカードが不正利用されたという報告が相次いだ。
クレジットカードの不正利用対策として、1月下旬、本人認証サービス「3Dセキュア」を導入。クレジットカードを利用する場合の上限額を設定し、本人認証を完了したユーザーの利用上限額は、過去24時間以内なら2万円まで、過去30日間は5万円までにする。本人認証を完了していない場合、利用上限額は過去30日間で5000円まで。中山CEOは「反省すべきは反省し、次に向かっていきたい」と話している。
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