DeNAのドラフト3位・大貫晋一投手(新日鉄住金鹿島)が3日、先発ローテ入りの思いを新たにした。
宜野湾キャンプで25歳の誕生日を迎え「自分の地位を確立したい」と決意表明。次代のエースを目指すルーキーは、投手陣のムードメーカーにも名乗りを上げた。
この日はウオームアップ前の円陣の中に呼び入れられ、一発芸をリクエストされた右腕。
すると両足を広げ、さらに両手を合わせ天高く突き上げて「メルセデス・ベンツ!」と、温めていたネタを披露した。すると元祖ムードメーカーの桑原もおしりをクルクル回し「アウディ!」。漫才のような掛け合いに、場は一気に和んだ。
「ルーキーなので、こういうところから声を掛けてもらえればいいと思う。洗礼を受けたけれど、あれでアップもしやすくなった」と大貫。その後の練習では中1日でブルペンに入り、カーブ、ツーシームを織り交ぜて42球。見守ったラミレス監督は「コントロールがいいね。この調子なら先発でいきたいね」と目を細めた。
最速148キロの直球に加え、多彩な変化球を操る即戦力候補が、明るさも武器に投手陣の立て直しに力を注ぐ。 (石井智昭)