日本ハムのドラフト1位、吉田輝星投手(18)=金足農=が国頭キャンプ第1クールを終えた。3日は300メートル走を6本走り、すべて先頭でゴールして豊富なスタミナを印象付けた。荒木2軍監督は状態を上げるために練習メニューは本人に任せる考えを示した。
休日前とあり、陸上トラックで300メートル×6のメニューが組まれた。55秒以内にゴールするという設定で始まり、新人の柿木、生田目、福田に2本目から白村が加わった。
1本目はトップ。2本目からも他の新人3人を置き去りにし、白村とほぼ同着ですべて先頭で駆け抜けた。
「自分のペースで走ったらついてこないなという感じ。周りに合わせるよりも自分の走り方を意識した」と涼しい表情。高校時代、この時期は雪のグラウンドを長靴で走り込むなどランは投手としての原点だ。
荒木2軍監督は「高校時代に比べたら『まだ楽』と言っていた。まずは状態を戻すためにこれまでやっていた練習法など必要なものは取り入れてほしい。メニューは任せます。いろいろ言うとおかしくなる可能性もある。評価しているからこそ邪魔しない」と話す。2日のブルペンでは直球が定まらず自己採点は50点。状態を上げるために放任主義を敷くつもりだ。
4日は初の休日。「しっかり休んで疲れゼロでまた入りたい」と吉田輝。フリーハンドで思い通りの未来を描く。 (土屋善文)