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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]東京新聞杯 マイル王へ新たな主役 インディ、3連勝決めた

2019年2月4日 紙面から

馬場の内めから抜け出したインディチャンプ(右手前)。左はレッドオルガ、右奥はサトノアレス=東京競馬場で

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 「第69回東京新聞杯」(GIII・芝1600メートル)は3日、東京競馬場で行われ、1番人気のインディチャンプが1分31秒9で重賞初勝利を飾った。スタートで出遅れたが、持ち直して道中は中団でレースを進め、最後の直線で鋭く抜け出した。6番人気のレッドオルガが1/2馬身差の2着で、3着には4番人気のサトノアレスが入った。音無秀孝調教師(64)=栗東=は17年ブラックスピネルに続く2勝目、福永祐一騎手(42)=栗東・フリー=は15年ヴァンセンヌに続く2勝目。

 条件戦2連勝で臨んだ上がり馬のインディチャンプが、勢いに乗る3連勝で重賞初制覇だ。ジョッキーもトレーナーも、驚くほどの身体能力を見せつけた。

 何しろレースぶりが大味だ。1馬身ほど出遅れて場内をざわつかせたが、内めをスルスルと上がって位置取りを回復。4コーナーではもう6番手をうかがい、ラスト1Fでは早くも先頭へ。単騎になるとフワフワする馬だけに福永もそこは気を付けていたという。

 「遊んでしまう馬だからとは思っていたが、このメンバーならさすがに早め先頭はないだろうと思っていた。それが抜け出しちゃって、案の定遊んでいた。課題のある中で重賞を勝ってくれて、その分伸びしろがあると言うこと。GIでも活躍してくれる。期待できる」。思っていた以上に地力が高かったようだ。

 音無師も口をそろえた。「スタートのことは頭に入っていなかった。ケツから外を回すかと思ったけど、内から上がっていったからね。あそこで脚を使ってどうなることかと思っていたが、早めに抜けたね。それだけ課題があって伸びるんだから強いよ。輸送しても体重が減っていなかったので大丈夫。あれだけ(調教を)やったのにね。やってよかったよ」。伸びしろたっぷりの内容で勝ちきったのはやはり自信になる。

 このあとは放牧へ。直行するのかどこか前哨戦を使うのかは状態との相談になるが、いずれにせよ春の大目標は安田記念(GI・6月2日・東京・芝1600メートル)だ。「同じ舞台で結果が出せた。期待できる」とジョッキー。トレーナーも「ステイゴールドだけど、母(の血統)がマイラーにしてるんじゃないかな。まあ1600メートルを走ってくれたら十分です」。この路線に焦点を絞って頂点を目指していく。 (若原隆宏)

インディチャンプで東京新聞杯を制し、水野和伸・中日新聞専務取締役東京本社代表と記念撮影におさまる福永(右)

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