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【プロ野球】

巨人・吉川尚、快足1人で得点 二塁はオレだ!

2019年2月4日 紙面から

3回、巨人・吉川尚が二塁内野安打を放つ。後方右は原監督=宮崎で(平野皓士朗撮影)

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◇巨人紅白戦 2軍 5-5 1軍

 定位置奪取へ猛アピールだ。巨人の吉川尚輝内野手(23)が3日、若手主体の1軍対2軍の紅白戦に、1軍の「1番・二塁」で先発し、3安打1盗塁1得点。球団史上最速となるキャンプ3日目の実戦で持ち味を見せ「良いスタートが切れた」とうなずいた。

 自慢の快足を生かし、先制点をたった一人でもぎ取った。3回2死から二塁内野安打で出塁し、次打者の2球目に二盗。捕手の送球が高くそれ、さらに中堅手がボールをはじく間に一気に生還した。「積極的にいかないと始まらない。ベースまでスピードに乗れたのが良かった」と驚異の加速性能を存分に発揮した。

 4点を追う5回2死二塁は左前適時打で反撃ののろしを上げ、6回1死一、二塁では右前打。「1打席目に(空振り)三振したので、その反省を生かした」と追いついての引き分けに貢献した。

 2年目の昨季、92試合で打率2割5分3厘、4本塁打、11盗塁。8月1日のDeNA戦で一塁にヘッドスライディングした際に左手を骨折し、その後のシーズンを棒に振った。

 二塁のレギュラー候補最右翼と目される2016年のドラフト1位に負けじと、田中俊と山本、2軍の吉川大も全員が安打を放ってアピールした。1軍の原監督が「負けなくてよかったね。負けたら総とっかえだよ」とあおったように、競争は激しさを増すばかり。初実戦で大きなリードを奪った吉川尚も「まだ始まったばかり。どんな形でもアピールできるように」と表情を引き締めた。 (小林孝一郎)

 

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