積水ハウスと米ホテル大手マリオット・インターナショナルは28日、全国5府県にある「道の駅」15カ所に併設したホテルを建設する、と発表した。岐阜県内は高山市など4カ所で、2020年10月以降の開業を目指す。県内でもインバウンド(訪日客)のさらなる増加が見込まれる中、宿泊需要の受け皿となりそうだ。
県内では、美濃にわか茶屋(美濃市)に4階建て(延べ床面積2180平方メートル、53室)、古今伝授の里やまと(郡上市)に3階建て(同3080平方メートル、85室)、みのかも(美濃加茂市)に3階建て(同3120平方メートル、85室)を整備する。
さらに、高山市荘川町の道の駅「桜の郷 荘川」の隣接地で建設に向けた協議を進めている。ホテルは4階建ての延べ床面積2700平方メートル、60室の規模を予定している。
両社は全国展開の第1弾として岐阜、三重、京都、和歌山、栃木の5府県15カ所を設定し、計千室を目指す。ホテルはいずれも宿泊のみで、食事や土産物は道の駅を利用して地域ごとの特色を出せるよう自治体と連携していく。
古田肇知事は「新しいタイプの宿泊施設。地域活性化のプラットホームとして期待する」と話した。岐阜県内には道の駅が56カ所あり、全国で2番目に多い。