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アップルウォッチ リンクブレスレット スペースブラックステンレススチール(38mmケース)レビュー

届いた

アップルウォッチ リンクブレスレット スペースブラックステンレススチール(38mmケース)が、やっとこさ、届いたので、レビューをば。

予約は、開始当日の4月10日の4時10分頃。

なので、予約開始10分以内。

だが、「6月発送予定」などとフザケタことになっていた。

ただし、実際にモノが届いたのは5月21日。

価格は、136,944円。

たけぇ。たけぇよ。

デザイン

実物も見ずに予約という無謀なことをやったが、デザインは思ったより良くない。

腕に付けていても、トキメキがまったくない。

アップル製品っぽさが感じられない。

「ソニー製のスマートウォッチです」と言われても、「へー」と納得してしまうくらいの印象。

ブレスレットの種類がたくさんあるが、一番マシに思えたリンクブレスレットを選んだ。

高い理由の1つがコレ。

しかし、その表情は高級感に乏しく、まったくもってよろしくない。

2箇所で止めるようなギミックとなっており、付ける度に手間が掛かり面倒。

1箇所でできることを2箇所にする意味が不明であり、余計だ。

唯一、有機ELディスプレイの表示だけは、美しい。

クラゲが、かわいい。

あと、よくネット記事などで「小さい!」と言われるが、十分、デカい。

「他のスマートウォッチと比べて小さい」ということなのだろうが、普通の人の感覚と違いすぎるのではないかと思う。

38mmケースでも、結構、デカいので、ご注意を。

致し方ないのだろうが、厚さもありすぎで、野暮ったさを増している印象。

以前のアップル製品のような、「究極まで薄くしました」、「そぎ落としました」というような感触は、まったくない。

「まぁ、こんなモンでしょ」という開発者の声が聞こえてきそうだ。

機能

まず、時計が常時表示されない点が、ダメダメ。

もちろん、「小さな時刻だけの時計を表示したとしても、すぐにバッテリーが切れる」ということなのだろう。

普通の時計の文字盤を覗くときの如く、ディスプレイ面が見られるように手首をクイッと動かすと画面が点灯するのだが、これがまた微妙。

点いて欲しいときに点かない、ということが結構ある。

それにしても、「ジェスチャーなしでは時刻が確認ができない時計」というのは、もはや時計として成り立っていないのではないかと思うほどに、厳しい。

また、ジェスチャーで画面が点いている時間は6秒ほどしかなく、すぐに消えてしまう。

点灯時間を長く設定することは、現時点では、できない。

ちなみに、クラウンを押下して点灯させた場合は、十数秒程度と点灯時間が長いようだ。

難点をもう1つ。

「時計の画面に好きなショートカットアイコンを置けない」というのが、あり得ない。

アプリが使用できる状態に至るまでが、遠すぎるからだ。

「手首を上げて時計を表示させ、デジタルクラウンを押して、アイコンの並びからアプリを選んで、起動を待って、初めてアプリの操作ができる」というのでは、日が暮れてしまう思いだ。

「iPhoneをポケットから出した方が早いのでは」と、毎回、思わされる。

ちなみに、天気やアクティビティなどのアプリについては、時計画面の中にアイコンが置けるデザインのものもある。

しかし、設定可能なのが純正アプリだけという点が、使えない感、満載だ。

画面を下から上にスワイプすることでアプリ画面が表示される「グランス」と呼ばれる機能も用意されてはいる。

しかし、グランスに入れられるアプリとそうでないものがあり、何とも中途半端な印象。

過去のアップル製品にはあったシンプルさがなくなってしまっている。

時計画面のカスタマイズの種類も少なく、楽しめない。

純正以外の時計アプリを禁止にしているのらしく、これはアップル製品としてのイメージを守るためなのだろう。

しかし、「ならば、もっとカスタマイズの種類を増やせ」と言いたくなる。

全体的な操作感も直感的でなく、分かりづらい。

サイドボタンの役割が、電源関係と友達画面の呼び出し機能に固定されているのも、如何なものかと感じる。

好きなアプリへのショートカットに割り振ることができる、というくらいの設定は欲しいところだ。

「友達と頻繁に連絡を取らないようなヤツは、アップルウォッチを使うな」ということだろうか。

そもそもが時計なので、友達と連絡を取るということが優先的な機能として考えられていることの意味が分からない。

ちなみに、クラウンをダブルクリックすると、直前に使用していたアプリが開く設定にはなっている。

若干使える機能だが、いずれのボタンについても、もっと柔軟な設定が可能なようにしてもらいたい。

今後の期待

今後、期待する点は、まずもって、「脱獄」。

勝手に改造できるようになると、結構、面白いことになるかもしれない。

すでに書いたように、アプリ起動までが遠すぎるので、そこのところをまず設定したい。

他にも、蓮コラのようで、トライポフォビア(集合体恐怖症)な方々にサムさを感じさせるアイコン画面も、iPhoneのような通常の並びにしたいものだ。

現在のものは、アイコン自体が中途半端に小さく、タップしづらい。

こういう、「単にこれまでとは違うようにしたいだけ」の下らない意匠は、本当にいらない。

毎日、何度も使うものなので、シンプルで良いし、シンプルでなければならないのだ。

それと、アイコン画面で、時計のアイコンが中央に固定されているのも、余計な縛りのように思う。

話を戻して、今後の期待点だが、いちおう、アップルによる時計画面のカスタマイズの追加やボタンの割り振り設定の柔軟化にも、少しだけ期待。

総評

アップルは、終わった。

いま終わった訳ではなく、iPhone5Sの時点で、すでに終わっていたのだが。

今回の件で、「アップルは死んだ」ということを再確認した。

アップルウォッチは、多くの点で洗練されておらず、スティーブ・ジョブズが怒って生き返るくらいのレベルだ。

しかし、これまた残念なことに、スマートウォッチの中では、まだやはり「一択」の状況かとは思う。

そういう、消極的な選択ということでしかないシロモノ。

それが、アップルウォッチだ。

アップルウォッチなのだ!(鼻毛)

とは言え、じゃあ、使っていないかと言えば、使ってます。

毎日、ね。