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『英語を名言(+接頭語・語幹・接尾語)で学ぶ』立ち読み

Amazonで販売中の電子書籍『英語を名言(+接頭語・語幹・接尾語)で学ぶ』の冒頭部分を公開します。


はじめに

本書は、名言を読むことを通して、接頭語・語幹・接尾語などを知り、英語により以上に慣れ親しむことを目的にしています。

英語は、“勉強すべきもの”である前に、言葉であり文章です。

つまり、書かれている内容、言葉の意味、伝えたい内容というものがあるワケです。

そのため、逆に言うなら、興味のないことが書かれているのでは、学習効果も上がらないだろうことは容易に想像できます。

とは言え、イマドキでキャッチーなネタを英語にして教材にするというのは、そのものを読んでも、傍目から見ても、どうにもうそ寒い感じがしてしまうものです。

こうしたことから本書では、作家などの著名人が残した名言を扱うこととしました。

実際は、単に筆者の好みによるところが大きいのですが、そこのところは内緒です。

いずれにしましても、名言・格言は、賢人たちが鋭い洞察をもとに、この世界の解釈を興味深い形で表現したものであります。

そして、それは万人の心に響くものであり、かつ、あまりそういったものに触れる機会の少ない若者にとっては、なおのこと重要なものであるだろうと考えます。

また、英語を勉強するにあたって、接頭語・語幹・接尾語を意識することは、単語の意味と、そのニュアンスを理解するうえで、とても効果的なものと考えます。

このことから、適当な言葉が出てくる都度、接頭語等に説明を加えておりますので、学習の参考にしていただければと思います。

なお本書では、それぞれの名言について、カタカナ読みをあえて掲載しております。

もちろんカタカナ読みは、いわゆるネイティブな発音とは違います。

しかしながら、「読み方が分からない」、「読み方が違っていたら恥ずかしいので読みたくない」という思いの方も、少なからずいるのではないでしょうか。

そういう感覚によって、勉強に取り掛かる気持ちが削がれてしまうのなら、非常にもったいない話です。

このため、一種の方便としてカタカナ読みを掲載しておりますので、その点、お含みおきいただければ幸いです。

1.自然

Letレット usアス permitパーミット natureネイチャー toトゥー haveハブ herハー wayウェイ; sheシー understandsアンダースタンズ herハー businessビジネス betterベター thanザン weウィー doドゥー.

Michel de Montaigne

自然のままに任せよう。自然は、我々よりも自らの仕事をよく分かっているのだから。

ミシェル・ド・モンテーニュ


この文では、natureネイチャー(自然)の代名詞として、sheシー(彼女)が使われています。

代名詞というのは、対象とするそのものの代わりに使われる名詞のことです。

日本語で言えば、“彼”、“彼女”、“あれ”、“これ”、“それ”、などですね。

日本語だと、“自然”の代名詞は、“それ”が普通でしょう。

英語でも、人間以外は原則的にitですが、自然や国、船などでsheシーが使われることがあります。

permitパーミットは、per(通す)+ mit(送る)で、許可するという意味。

似た言葉でforgiveフォーギブも“許す”ですが、こちらは罪を許すというニュアンスの場合に使われます。

容赦(ようしゃ)とか恩赦(おんしゃ)とかで使われる「赦」という字で表現される方の“赦す(ゆるす)”ですね。

Let'sレッツLetレット usアスの省略形と辞書にも載っていますが、ニュアンスは違うようです。

Let'sレッツは、“〜しましょう”で、Letレット usアスは、“〜させてもらおう”という感じの意味合いです。

自然は自然のままに任せるということにさせてもらおう、という話ですね。

2.横顔

A competentコンペテント portraitistポートレイティスト knowsノウズ howハウ toトゥー implyインプライ the profileプロファイル inイン the fullフル faceフェイス.

Aldous Leonard Huxley

有能な肖像画家というものは、正面から描いた顔に、横顔(プロフィール)を組み込むことを知っているものだ。

オルダス・レナード・ハクスリー


映画祭などで、コンペティション(competition)という言葉が使われますが、これは、“競争”という意味です。

competentコンペテントは、「競争力のある」というようなニュアンスで、“有能な”、“十分な”、“資格のある”という意味になります。

portraitistポートレイティストは、ポートレート(portrait)が“肖像画”ですから、その作家、“肖像画家”です。

ちなみに、“自画像”は、セルフポートレート(self portrait)ですね。

implyインプライは、im(中に)+ply(折り重ねる)で、“含む”、“暗に意味する”という意味になります。

リプライ(reply:返信する)のplyと同じですね。

re(返して)+重ねる(ply)から、“返信”です。

プロファイル(profile)というのは、日本語だとフランス語の発音から「プロフィール」と言われていますね。


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