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粉末緑茶と軽い水筒で健康的に節約

髭犬_お茶

ペットボトルのお茶を買うよりも,無農薬粉末緑茶を軽い水筒に入れて持参するほうが,栄養素とコスパの観点から優れた選択です.

ペットボトルの緑茶について

緑茶は健康飲料で売れ筋だが

緑茶(特に煎茶)は,抗酸化作用を持つカテキンを多く含み,生活習慣病予防に効果がある健康飲料です.そして,ペットボトル飲料においても,緑茶は売れ筋になっており,各種飲料メーカーがシェア争いでしのぎを削っています.髭犬もあらゆるところで,500mlペットボトルのお茶を見かけます.

ただ,500mlで約100円は高すぎます.水に恵まれた日本において,輸入に頼るガソリンよりもお茶の方が高いのは不思議です.いつから日本は砂漠地帯と同じ価値観になったのでしょうか?

ペットボトル緑茶の原価は10円程度

500mlの緑茶の原価は,数円から10数円に過ぎません.業務用の100gで100~300円程度の茶葉を,500mlに対して2~5g程度使用するという仮定での計算です.水は無料同然です.天然水に拘ったとしても,採水地で勝手に湧いてくる無料の水です.

つまり,原価率で考えると約10%しかありません.外食産業の標準的な原価率が約30%ですので,それよりも酷い値です.

毎日1本,30年で110万円

このペットボトルの緑茶を30年間毎日購入したとすると約110万円になります.1本100円,1年365日での計算結果です.

たかが100万円,と考えられる方は良いのですが,髭犬はそうは思えません.是非節約したいものです.

粉末茶と水筒の勧め

誰でも分かることですが,節約の最良の方法は,自分でお茶を作って水筒に入れて,どこに行くにも持っていくことです.

この記事では,茶葉と水筒の観点からさらに検討しましょう.

茶葉は煎茶が基本

緑茶の代表格の煎茶に最もカテキンが含まれています.また,種類も豊富で楽しめます.特にこだわりがなければ,定番の煎茶で問題ないでしょう.

粉末茶がお勧め

茶葉をすりつぶした粉末茶は,様々な観点からお勧めです.以下で説明します.

ちなみに,煎茶をすりつぶしても抹茶にはなりません.煎茶と抹茶は茶葉の育成方法と製造方法が異なる別物です.また,粉末茶と粉茶も異なる別物です.

急須不要,茶殻無し,出涸らし無し

そのままお湯や水に溶かす粉末茶は当然のことながら,急須を必要としませんし,茶殻も残りません.ですので,茶殻を捨てて,急須を洗う労力から解放されます.

また,急須でお茶を入れる場合,茶葉交換が面倒で出涸らしで済ませる場合がありまが,そのようなことは粉末茶ではありえません.これはメリットです.

コストパフォーマンスに優れる

粉末茶の方が経済的です.粉末茶葉1~2gで500mlのお茶が作れます.これは,急須で抽出する場合の約半分です.一方,粉末茶葉であっても普通の茶葉と価格はそれほど変わりません.

高い栄養価

余すことなく食するので,当然のことながら栄養価が高いです.粉末茶関連サービスのKINDAI SERVICEに掲載されている粉末茶と抽出されたお茶の栄養価の比較結果を以下に抜粋します.

 粉末煎茶1g
丸呑み
煎茶1gから
急須で抽出
カテキン130mg30.1mg
テアニン16mg5.6mg
βカロチン130μg0μg
ビタミンC2.5mg1.7mg
食物繊維0.4~0.5g0g

茶葉の使用量も半分程度になるので,だいたいカテキンは2倍強といったところです.テアニンはうまみ成分ですが,うまみが増すことが分かります.なお,粉末茶であれば,お湯で抽出困難なβカロチンや繊維も摂取できることが分かります.

農薬だけは注意

一般的な茶葉には農薬が使われており,残留農薬の基準が野菜等に比べて緩いです.これは,農薬のほとんどが茶殻に残留して体内に入ることが想定されていないためです.

しかし,粉末茶の場合は,それらの農薬を直接体内に取り込んでしまいます.ですので,無農薬栽培が確認できる粉末茶を選びましょう.

水筒の選び方

500mlが基本

500mlペットボトルと同じ量のお茶が入る水筒が基本でしょうか.これは好みによりますが,種類が豊富というメリットがあります.

高さ比較

また,500ml容量の水筒は,だいたいペットボトルの高さと同程度か若干高いだけですので,ビジネスパースンの鞄に縦に入れることができます.下の写真の鞄の中の左側の茶色いものが水筒の蓋の部分で,鞄にきちんと収納できています.

ステンレス製がお勧め

ステンレス製は傷が付きにくく,プラスチック製よりも良いです.細かな傷跡ではカスが残り雑菌が繁殖しやすいです.ステンレス表面の平坦化を謳う商品もあります.

また,たいていのステンレス製品は真空槽があり保温or保冷効果があり,好みの温度を維持してくれます.これは,ペットボトルにはないメリットです.

軽い水筒がお勧め

500mlステンレス製の水筒だと軽いもので200g弱です.10~30g程度の空のペットボトルに比べたらもちろん重いですので,できるだけ軽いものを選択したいです.

マグタイプがメンテナンスしやすい

蓋を開けて,そのままステンレス容器をマグに見立てて,直接口をつけて飲むマグタイプがお勧めです(取っ手が付いてないので正確にはマグとは呼べないですが).ステンレス端を滑らかにして飲みやすいことを謳った商品もあります.

パーツ

このマグタイプはパーツが少なく,洗いやすいです.具体的には,蓋と,パッキンと,本体容器の3つだけです.

また,容器口が本体より絞られていないものを選択しましょう,中が洗いやすいです.

このマグタイプ,直接口をつけることでお茶内で菌が繁殖してしまい衛生的にはよろしくないです.しかし,ペットボトルもそのまま口をつけますので,同じ扱いと考えればよいかと思います.作ったその日のうちに飲みましょう.

粉末茶は水筒と相性が良い

蛇足ですが,粉末茶は水筒と相性が良いです.粉末茶といっても完全に溶けるわけではありません.ですので,振って拡散させる必要があります.蓋のある水筒は粉末茶に適しています.

30年でどれぐらい節約できるか?

80万円以上節約できるでしょう.

業務用でない無農薬の粉末煎茶の相場は,100gで約1,000円です.粉末茶葉1~2gで500mlのお茶が作れます.つまり,500mlに要するコストは,10円数円程度です.水道代や光熱費を入れて20円ぐらいでしょうか.ペットボトル1本を約100円と仮定すると,粉末茶でお茶を作る費用はその1/5程度です.水筒消耗品の費用2~3万円を考慮してもかなりの節約になります.

髭犬の例

髭犬は,粉末緑茶と水筒を最近始めました.今のところ以下の組み合わせで満足です.他にも多くの商品があるので,興味があればご自身でお調べください.

粉末緑茶

屋久島深山園で無農薬栽培されたお茶です.品種は,やぶ北・紅富貴・あさつゆ・島みどり・さえみどり(すべて煎茶)であり,それらがブレンドされています.髭犬には農薬の有無の違いは判別できませんが,味は満足です.100gの実売価格は1,000円弱です.現在の実売価格は,楽天またはAmazonで調べられます.

 

写真

写真の小さなティースプーン1杯の粉末で,500mlのかなり濃いお茶が作れます.普通の濃さであれば,半分以下で大丈夫です.

水筒

髭犬は,タイガー MMZ-A050を選択しました.重さ190gのステンレス製マグタイプ水筒です.この水筒(空)は本当に軽いですね.また,口をつけるところが,滑らかに加工されており,口当たりが良いです.

蓋(パッキン付)は消耗品で,1年毎に交換が推奨されています.容量や色違いも売られています.

現在は,次モデルであるMMZ-A501が発売されています.次モデルと言っても基本的な仕様は変わらず,色だけが異なります.実売価格は,楽天またはAmazonからどうぞ.

手間は毎日2分弱

ペットボトルから粉末緑茶+水筒に切り替えたとしても,それほど時間が取られるわけではありません.

お湯や煮沸済みの水があれば,水筒に直接粉末茶を入れて蓋を締めるだけで,20秒ぐらいで用意できます.水筒を洗う作業は,パーツが少ないのでだいたい1分強です.

毎日2分弱,習慣化すれば気にならないです.

おわりに

お茶を作ったり水筒を洗う労力と時間の対価としてペットボトルに100円を払っている,という意見もあるでしょう.しかし,自分で作って水筒を持参した方が,栄養素を効率良く摂取できる粉末茶や,無農薬の茶葉を選択できます.

・・・・・・ほっと一息ついて,考えてみましょう.