不正・詐欺の温床となった貸付先匿名化が解除されることで事業者リスクが減る一方で、自分が利用している事業者が貸付先匿名化の解除に対応できず、淘汰の対象になるかもしれません。
特に借り手にとって、ソーシャルレンディングを使って高利回りで借入している企業は、銀行で借入できない危ない企業としてのレッテル、さらには倒産予備軍ぐらいに世間から見られる可能性があります。
したがって、貸付先匿名化の解除と同時に、ソーシャルレンディングから去っていく借り手も多いのではないでしょうか?
実際のところ、CFFやクラウドリースが一斉大量遅延したのも、貸付先匿名化解除と何らかの因果関係があるのではと見ています。どう考えてもパチンコ店や飲食店が企業名を公開できるとは考えられないからです。経営改善委員会の指導もあって、貸付先匿名化解除に対応できない事業者として淘汰の対象になったのではないでしょうか?そう考えると、まだまだ貸付先匿名化解除を目前に控え淘汰の動きがありそうですね。
では、貸付先匿名化解除の影響を受けない事業者はどこかというと、まず昨年後半から増えてきた不動産投資型クラウドファンディング(Renosy CREAL FANTAS)です。案件が詳細開示されているので、旧来型ソーシャルレンディングの謎の企業の謎の案件に投資しているのとは一線を画しています。これらは、そもそも不動産特定協同事業法に則っているので、貸金業法の影響を受けていません。
それから、関係会社貸付タイプです。LCレンディングやFundsなどです。関係会社貸付タイプでも、みんクレやラッキーバンクなど同族零細企業への融資は危険なので、上場企業の関係会社貸付タイプを選ぶことがリスクヘッジのためには重要です。
SBI SLやオーナーズブックが貸付先匿名化解除にどう対応するのかは定かではないですが、両社とも上場企業としての信用力があるので、貸付先を公開しなくても投資家の支持を得られると思います。直近でSBI SLの案件でデフォルトが起こりましたが、最大20%の損失です。どう考えても一斉大量遅延による元本の大半が毀損という事態は想定しずらいので、貸付先匿名化解除の影響はあまり受けないしょう。
では、最近まで業界最大手だったマネオはどうでしょうか。怪しげな企業への融資が多そうなので、正直なところ厳しいのではないでしょうか?最近海外案件が増えてきたのも、貸付先匿名化解除を意識してのことかも。
クラウドバンクもどうするのか?上場企業ほどの信用力がない中、貸付先を公開せずに今後も資金調達が可能なのか?ちょっと様子見です。
こう考えていくと、貸付先匿名化解除を踏まえても上場企業+不動産投資型クラウドファンディングの組み合わせが安全ではないですかね。
特に昨年秋頃から参入してきた新規事業者(Funds FANTAS CREAL Renosy ビットリアルティ)は、貸付先匿名化解除に対応しており次世代型のソーシャルレンディングというのにふさわしいかもしれません。
それに比べ、マネオ系に代表される旧来型のソーシャルレンディングは、貸付先匿名化解除に速やかに対応できるのか?
対応力いかんで、ソーシャルレンディング業界の新陳代謝は大きく進むことになるかもしれません。投資家の立場としては、しっかりと事業者の勢いを見極め、乗り遅れないことが損をしないためには必要です。
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Thoughts on 貸付先匿名化解除を踏まえた事業者選び
よーかん says...
お疲れさまです。
パチンコ屋は匿名化の指導以前に名前出してSLからお金借りてましたね。金馬車とか。
飲食店とか、サービス業でも個人向けの業態は名前が出しづらいのでは、と思います。
slinvestor says... Re: タイトルなし
コメントありがとうございます。
貸付先匿名化の解除については、手放しで喜んでいる投資家が多いようでが、「光」と「影」の両面から冷静に影響を分析することが必要だと思います。
プロモーションに使えると考えているような借り手ならいいですが、上限金利15%で借りているようなところは、公開されたら信用不安に繋がると考えるのではないでしょうか?
そう考えると、今後は10%を超えるような高利回り事業者はなくなるかもしれないですね。