清涼,消臭,防虫,殺菌作用のあるハッカ油スプレーは手ごろな価格で簡単に作れます,活用して快適に夏を過ごしましょう.
ハッカ油とは
ハッカソウ
シソ目シソ科ハッカ属のハッカソウという植物があります.ミントの品種の1つで日本に自生している植物です.いわゆるハーブで,メントールの含有量が多いペパーミント系に分類されます.
ハッカ(薄荷)油
ハッカソウを乾燥して,水蒸気蒸留したときに得られる精油です.
50 gのハッカソウから得られるハッカ油は1 gと少ないです.そして,持ち運ぶ荷が軽くなることからハッカ(薄荷)と呼ばれるようになったと言われています.
ハッカ油の効能
ハッカ油は清涼感のある香りが特徴で,以下の効能があります.
- 清涼作用
- 冷感作用
- 消臭作用
- 防虫作用
- 殺菌作用
まさに,夏の必須アイテムです.これらを上手く活用するには,ハッカ油スプレーがお勧めです.清涼スプレー,冷感スプレー,消臭スプレー,虫除けスプレー,殺菌スプレーを1つのハッカ油スプレーに集約できます.
ちなみに髭犬の場合は,ハッカ油スプレーを冷感&虫除けスプレーとして利用しています.
ハッカ油スプレーの作り方
必要なもの
ハッカ油スプレーを作るために以下を用意します.
スプレーボトル
100円ショップで売っているもので十分です.ハッカ油スプレーは1週間程度しか日持ちしないので,容量は30 mlもあれば充分だと思います.
ボトル材質はポリプロピレン(PP),ポリエチレン(PE),ガラスを選択ください.ポリスチレン(PS)はハッカ油に溶けるので駄目です.
ハッカ油
髭犬は,大洋製薬の食品にも添加できる天然ハッカ油を使っています.食品添加物として食用できます(ハッカ飴の成分でもありますね).髭犬が購入したときは,20 mlで500円程度でした.現在の価格は,Amazon
無水エタノール
ハッカ油を水になじませるために必要で薬局で購入できます.サイズにもよりますが,1,000円程度です.ただ必須というわけではありません.使用前にスプレーボトルをよく振れば不要です.ハッカ油スプレーのためだけに購入するのは勿体ないと思います.
水道水
特に食品に振りかけるわけではないので普通の水道水でよいと思います.水道水に抵抗感がある方は,薬局で蒸留水を購入ください.
作り方
作り方というよりブレンド比です.
例えば,30ml作るなら,以下のような調合具合でよいでしょう.
- ハッカ油 数滴~30滴
- 水 27 ml
- エタノール 3 ml
これらを直接スプレーボトル内に入れて,軽く振るとよいでしょう.
ハッカ油の滴下回数は個人の好みです.髭犬は,特に強い冷感作用を求めますので,30滴ぐらい滴下します.水とエタノールは9:1の体積比率です.
ハッカ油スプレーの活用~髭犬編~
熱くて眠れないときに
寝る前に全身に吹き付けます.体験したことがない人には分からないと思いますが,真夏でも涼しく感じられて,快適に眠れます.
ただ,実際に体温が下がるわけではないので,水分補給や室温には気をつけましょう.ちなみに,室温は28℃でも十分に涼しく感じられます.
蚊がいるところへ外出時に
虫除け作用があるので,蚊がいそうな場所へ行く前に吹き付けます.清涼作用や冷感作用もあるので,快適です.
防虫効果のさらなる活用
その他にも,布団や枕にスプレーすれば,ダニ対策になります.生ゴミ等に吹き付ければ,小バエが寄ってきません.ハッカの臭いを虫は嫌がります.
ハッカ油スプレーは経済的
ハッカ油スプレーの毎年の経費を計算しましょう.髭犬の場合ですが,20mlのハッカ油を3年で使い切る程度のペースです.ほとんど消費しない無水エタノールを勘定に入れない場合,3年間でハッカ油(~500円),スプレーボトル3本(~300円)の消費として,1年で300円程度しか使いません.
これで,エアコン設定温度28℃を常時実現でき,既製品の清涼スプレー,冷感スプレー,虫除けスプレーが不要になります.具体的な額は計算しづらいですが,1年で数千円は節約できるのではないでしょうか?経済的だと思います.
注意点
幾つかの注意点を挙げました.家族(ペット含む)の好みを理解してから使いましょう.
- 1週間程度で使用期限(毎週作り直し)
- ペットのいる家では使わない
- 敏感肌の人は使用しない
- ハッカの臭いが嫌いな人もいることを理解する
おわりに
夏の夜を快適に乗り切って節約もできるハッカ油スプレーは一度体験するとはまるでしょう.気温は高いはずなのになぜか快適に感じられる違和感をぜひどうぞ.